――ペター・ ソルベルグ氏、クリス・アトキンソン氏の2人と話をしている途中ということですが、2009年の契約は結んでいたのでしょうか?
森 2009年まで契約がありました。
――以前、プジョーが撤退する時は1年前に辞めると言って、ドライバーやエンジニアにほかに行くチャンスを与えてから撤退していますが、すべての来年の活動が決まっているところで撤退すると影響が大きいのではないでしょうか。
森 それなりの話し合いは今していますので、何も手を打たないということでは当然ないです。彼らにとって1年間の猶予が与えられるような形で考えます。
――解雇などで撤退費用も相当かさむと思うのですが、それと1年間の活動費用を天秤にかけて、やっぱり撤退する方が安かったということですか?
森 仮定の話なので、何とも分かりません。ただ、撤退すると決めてダラダラやるのがいいとは思わないです、私としては。撤退することを決めたわけなので、それなら今撤退するべきだというのが基本的な考え方です。例えば「来年やりますよ」ということで1年間ズルズル続けて、本当にみんなのモチベーションが上がるかということも含めて、「やっぱりあまり意味がないのではないか」ということで、今の経済状況も含めてということですが、今やめた方がベターであるという判断をしたということです。
――Group Nのサポートは従来通りということですが、金額の規模も含めて従来通りなのですか?
森 それは今後の検討課題です。
――プロドライブとの今後の関係はどうなるか教えてください。
森 プロドライブはSWRTをやられていることもありますし、Group Nの車両を扱っていただいているということもありますので、こういう関係は続いていくということになります。
――参戦体制に関してですが、基本的にプロドライブにかなりの部分委託していて、スバルの技術があまり入っていなかったと思うのですがそれに対する反省はありますか?
森 スバルの技術が入っていないということではないと思っています。我々の技術員も参加していましたので。ただ、ほかのメーカーに比べて、プロドライブに委託していた部分が多いというのは事実ですね。
――新型車が勝てなかった理由はなぜですか?
森 それが分かれば私も勝つようにしました。しかし、ラリーもクルマだけではなく、ドライバーだけではなく、というものがあります。よく言われるのがクルマ3分の1、ドライバー3分の1、後は運だというのもあると思うのです。
正直、今年もどこかで1回勝っていれば、ずっと勝てたのではないかという感じもしているのです。なかなか1回勝てなかったというのが大きかったと思っています。(勝てていないと)ドライバーにもプレッシャーがかかりますからね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング