マツダ、3代目「アテンザ」発表――新しいマツダの象徴に(2/4 ページ)

» 2012年11月20日 17時43分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]

ディーゼルモデルはリッター22.4キロの好燃費を実現

 SKYACTIV-D 2.2の最高出力は129キロワット(175馬力)/4500rpm、最大トルクは420ニュートンメートル/2000rpmを発揮。2ステージターボチャージャーを採用し4リッターガソリンエンジン並みのトルクを発揮しつつも、エンジンブロックの軽量化や低圧縮比14.0を実現し静粛性も併せ持つ。また、高価な後処理システムを使わずに窒素化合物(NOx)やスス(PM)を低減し、ポスト新長期規制をクリアしている。JC08モード燃費は、ATモデルがリッター20.0キロ、セダンのMTモデルが同22.4キロ、ワゴンのMTモデルが同22.2キロとなる。

 一方、2つのガソリンエンジンのうち「SKYACTIV-G 2.5」は、新型アテンザで初搭載のエンジンだ。圧縮比は13.0と高く、4-2-1排気システムや軽量化、機械抵抗の低減によって中低速トルクを従来エンジンより10〜15%向上している。最高出力は138キロワット(188馬力)/5700rpm、最大トルクは250ニュートンメートル/3250rpmを生み出し、JC08モード燃費はリッター15.6キロだ。

 なお、「SKYACTIV-G 2.0」の最高出力は114キロワット(155馬力)/6000rpm、最大トルクは196ニュートンメートル/4000rpm。JC08モード燃費はリッター17.4キロとなる。

6速MT「SKYACTIV-MT」は国内初導入

 トランスミッションには、6速ATの「AKYACTIV-DRIVE」を組み合わせる。従来型ATよりもロックアップ領域を広げ、MTのようなダイレクト感が得られるもので、エンジンの最大トルクに応じて2種類を用意する。また、新型アテンザでは新たにキックダウンスイッチを採用した。

 ディーゼルモデルには、国内初導入となる6速MTの「SKYACTIV-MT」も用意する。先代モデルと比べシフトストロークを5ミリ短縮し、手首の返しだけで操作できるようにした。シャフト長も50ミリ短くし、シフトノブの倒れ角が大きくなっている。

マツダマツダ SKYACTIV-MT(出典:マツダ、クリックで拡大)

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