吉岡: ということで、8年分をまとめた総合ランキングです。やっぱり、給料・年収とか、会社をやめる話とか、過去記事としてリンクを貼られる記事が強いですね。あと、誠そのもののPVが2010年くらいからグッと上がってきたので、やはり2010年以降の記事が多くなっています。そんな中、2008年の『「幽霊なんて出ませんよ」――格安家賃の“事故物件”を探してみた』、2009年の『現役東大生・森田徹の今週も“かしこいフリ”:現役女子大生のキャバ嬢に学ぶ! プロフェッショナルなトーク術(前編)』が入っているのはすごいかも。
土肥: 15位と18位以外は、すべてドイが絡んでおりますよ〜。
吉岡: 素晴らしい! 惜しくもトップ20には入っていないんですが、24位の記事の話をしてもいいですか? 堀内君の書いた“ほぼ全文”シリーズで、『岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは』。サッカー日本代表の岡田監督の講演をまとめた記事です。この記事、本当に息長く読まれていたよね。
堀内: ミクシィの朝倉さん(前社長の朝倉祐介氏)がこの記事を読んで参考にしていた、なんて話もありました。他の媒体で、同じパターンのインタビューも見ましたね。
土肥: この取材から帰ってきたときの堀内が面白かった。
吉岡: どんなだっけ?
土肥: 「これは絶対に読まれます! これは絶対に読まれます!」って、ぶつぶつひとりごとをつぶやいていたんですよ。めっちゃ前のめりで。
吉岡: あはは、でも、記事アップした直後はそれほど読まれなかったんだよね。
土肥: そうそう。ワールドカップで勝ち進んで検索流入が増えて。
吉岡: 岡田JAPANだったのは、2010年のワールドカップだから……記事自体は、2009年に掲載したんだよね。で、サッカー日本代表が勝ち進んだり、代表監督が替わったりするたびにこの記事が読まれる、という。「堀内くんの置き土産だねー」ってよく話してた。
土肥: 監督だけだけじゃないですけど、改めて言葉の力って大きいですよね。特にこの仕事をしているせいか、“言葉力”を持っている人とそうでない人がいるなあと。
吉岡: 今度の代表監督はどうですか。ハリルホジッチ監督。
土肥: ちょっとまだ分からないですねえ。でも、岡田監督やオシム監督はありましたよ、言葉力。野球でいえば、野村監督かな。「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」。……これって、記事にもあてはまりますよね。「読まれる記事に不思議な記事あり、読まれない記事に不思議な記事なし」
堀内: 不思議に読まれる記事、というのは確かにありますね。
土肥: 世界は違っても自分のことに落とし込める。つまり、共感かな。
吉岡: ITmediaビジネスオンラインに名前は変わっても、今後も力のある言葉、記事を発信していきたいですね。
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