土肥: 2008年のランキングです。
堀内: アンケート結果をまとめた記事が増えますね。この手の記事はYahoo!ニュースに取り上げられやすいんですよね。
吉岡: 確かに調査系の記事を意識して増やしたのはこの頃からですね。Yahoo!ニュースというよりも、読者が企画書とか提案書を書くとき、仕事のソースにしてほしいなという気持ちでした。
土肥: この年の記事と言えば、嶋田さんの白骨温泉記事(『嶋田淑之の「この人に逢いたい!」:“入浴剤投入”発覚から4年――白骨温泉・若女将が語る「事件の真相」(前編)』)。入浴剤騒動があった長野県白骨温泉の旅館に取材に行ってインタビュー記事にしたものです。いわゆる“事件モノ”を取材するのは、誠では初めてだったような覚えがあります。この記事を読んだメディアが後追い取材したと聞いているので、2年目の誠の認知度が広がった記事だったのではないでしょうか。
吉岡: 嶋田さんはあの連載で、船場吉兆の「ささやき女将」に取材したいってずっと言ってたんですよね。実現できなくて残念。
堀内: 人脈がポイントになってる記事ですね。嶋田さんの人脈。
吉岡: 媒体がまだ当時は全然知名度がなかったから、取材しようと思うと人脈に頼るしかなかったのよ。取材を申し込んでも、断られることが珍しくなかったし。
土肥: 『「幽霊なんて出ませんよ」――格安家賃の“事故物件”を探してみた』これ、堀内君が書いた記事だよね。なぜこの話を書こうと思ったの?
堀内: 幽霊は確か月300万PVいくかいかないかギリギリの月だったので、月末に調べてたネタを持ってきたような……。
吉岡: そういうことを聞いてるんじゃないぞ〜。
堀内: まず、東京の家賃が高すぎるので、なんとか安い物件はないかと個人的に調べていたからです。
吉岡: 堀内君、奈良出身だもんね。というか土肥さんも堀内君も関西だけど、関西の人って家賃の話が好きなの?
土肥: 日常会話なんですよ。好きなわけじゃないです。
堀内: とにかく、東京の家賃はおかしいですよ。高すぎる。訳あり物件の存在は、ゲームだかマンガだかで知ったんですよね。で、自分でも住む家を探していたから、実際に行ってみたわけです。
土肥: 実際に抽選会に行って、その様子を伝えているところがいいね。高齢者が多いことや、パイプ椅子に座って待つなど、リアルでいい。そういえばこれ、最初のタイトルには「幽霊」は入っていなかったんですよね。
吉岡: え、そうだっけ? 全然覚えてない。
土肥: 原稿面白いのに、タイトルがイマイチじゃあもったいないよ、ということで、吉岡さんが「幽霊」を入れたんですよ。
堀内: 記事の構成も変わってるんですよ。記事は「普通の不動産屋→UR」の順になっているのですが、最初に書いたときは「UR→普通の不動産屋」だったんです。これも吉岡さんの修正。
吉岡: よかった〜、ランキングに自分が手がけた記事がほとんど出てこないので心配してたけど、私ちゃんと働いてるじゃない〜。
土肥: 次いきましょかw
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