失恋はリスクではない、いい女性に出会えるまでのプロセス既婚男性が、今から婚活するとしたら(3/6 ページ)

» 2011年05月27日 08時00分 公開
[中山順司,Business Media 誠]

性格と価値観

祖父母と暮らす女性は優しい? (写真と本文は関係ありません)

中山:「価値観」って、いろいろな解釈ができる単語ですが、「性格」とは違うのでしょうか?

佐々木:性格と価値観は別物。性格は違っていいし、人間ならむしろ違って当然でしょう。さっき言ったような、片方がイケイケドンドンだとしたら、もう片方は石橋を叩いて渡る、みたいなのは性格の差であって、価値観的には問題ないです。でも、価値観は同じ(もしくは似ている)でないとまずいですね。

中山:価値観の一致って、具体的にはどんなときに「マッチしたな」って感じますか?

佐々木:うーん、例えば喜怒哀楽のポイントがずれてない、かな。優しさ、いたわりの気持ちが自分とあまりにもズレていると、「なんだ、この娘?」って思いますかね。例えばだけど、満員電車に座ってて、目の前に松葉杖の人が立っていたら、席を譲る気持ちになるのが当然だと思います。で、付き合っている彼女にも、そういう気持ちにはなってほしいな……と。

中山:なるほど。

佐々木:感動的な映画のシーンでは、ボクと同じように泣くべしとは言わないけど、似た感情が共有できればいいですよね。1人がおいおい泣いて、もう1人がキョトンとしているのは、ゆくゆくまずいことになりそうな気が。

中山:それは、どちらが正しいとか、あるべき姿であるという意味ではないですよね?

佐々木:もちろんです。誤解のないよう断っておくと、感受性が高い方が正しいという意味ではないですよ。価値観に正解もへったくれもなく、すべて主観だから。女性に対しては、優しさとか慈しみの心がどれくらいあるかは気になるポイントです。

中山:優しさとか慈しみの気持ちって、個人差がありそうですね。

佐々木:これは別に女性に要求することではなくて、若干ボクの思い込みもあるのですが、「祖父母と一緒に暮らしている女性は、そうじゃない女性に比べて、人一倍やさしさを持っている」って僕なりの持論があるんです。

中山:それは、どういう理由からでしょう?

佐々木:老人と1つ屋根の下で暮らしてきた人は、キレイごとを抜きにしたリアルな介護とかを見て育ちます。分かりやすく言うと、サザエさんの家、みたいな。今は核家族化しているから、そういう暮らしをしている人は珍しいかもしれないですけど。

中山:なるほど。それは考えたことがなかったです。

佐々木:祖父母と暮らすということは、いろいろ面倒をみなくちゃいけない場面があって、ひとつ大きいのが介護なんだけど、親が祖父母の世話するのを見たり、あるいは自分も手伝ったりすることで、本当の老いってものを目撃するんです。そうやって、年長者とともに衣食住を過ごしている女性は、優しさとか思いやりの精神が人一倍強いものです。まったくもって個人的意見ではありますが。

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