失恋はリスクではない、いい女性に出会えるまでのプロセス：既婚男性が、今から婚活するとしたら（2/6 ページ）

[中山順司，Business Media 誠]

結婚はちょっと違う

佐々木：37年間の結婚の記憶と経験を持ったまま若返るということでいうと、付き合う人と、結婚する人とでは、求めるモノがちょっと変わってくるかなと思います。

中山：例えば、どんな変化でしょう？

佐々木：ただ付き合うだけなら、似た者同士でいいかなと思いますが、結婚相手として考える人には「自分にはないモノ」を持っている人との方が、うまく行くような気がしています。

中山：単純に考えると、双方が似た価値観を持っていれば、ラクな付き合いができる気はしますね。

佐々木：でしょうね。似た者同士ならば、そりゃ楽しいです。同じ趣味を楽しんで、同じモノに興味を持つわけだから、相手に合わせる苦労がない。

中山：ですよね。では、結婚はちょっと違うと考える理由は何でしょう。

佐々木：似た者同士が悪いというわけではないんですが、あまりにも似すぎていると、それも問題です。片方がアクセルになるときは、もう片方がブレーキ役になる……といったシーソーのような関係があると、トラブルを未然に防いだり、極端な意思決定をして後悔するといったことが少なくなります。特に、僕が引っ張りすぎるタイプだから、よけいそう思うのかもしれません。

中山：陰と陽、明と暗、攻と守……みたいな関係ですかね。

佐々木：そう、互いに補える間柄っていうのかな。プラスとマイナスというか、凹凸というか、男女がどっちの役回りでもいいんだけど、1人よりも2人でいることで、より正しい判断ができ、結果的に幸せに生きていけると思っています。

中山：なるほどー。では、もし若返ったら、どんな婚活をするか想像していただけますか？

佐々木：恋愛は素敵なものだし、大いに楽しみたい。僕も独身に戻れたら、積極的に出会いを求めると思います。携帯電話だってあるし、PCやメール、ネットを大いに使って機会をつくります。使わない理由がないしね。いやー、今の若者がうらやましい。僕が若かったころなんて、ドキドキしながら実家の固定電話にかけるしか方法がなかったんだから。

中山：それは、前回の取材のときでも同じコトを言われました（関連記事）。さまざまな出会いがあるでしょうけど、女性のどんな部分を見ますか？

佐々木：好みの話は置いておくとして、外せないのは価値観。価値観の一致はなによりも大切ですね。。