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» 2010年12月29日 08時00分 UPDATE

ハイローラーXが明かす、知られざるカジノの世界 (1/5)

「ハイローラー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。カジノでは多額の賭け金を使う人のことをこのように呼ぶが、日本人で20年以上、ハイローラーとして賭け続けている男がいる。カジノの裏側を、そしてハイローラーの実態を、この男が明らかにした。

[土肥義則,Business Media 誠]

 「ハイローラー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。カジノでは多額の賭け金を使ってくれる客のことを「ハイローラー」と呼ぶ。「1晩で○○万ドル以上使う人」といった明確な基準はなく、あくまでカジノのホテル側にとっての“上客”を意味する。

 一般的にハイローラーと呼ばれるようになれば、カジノでの飲食代や併設している宿泊費などが無料になったりする。これを「コンプ」と呼び、主に米国・マカオ・韓国で行っている。ただコンプの内容は国やホテルによって違い、またハイローラーによっても違う。

 カジノで勝つことは難しい、勝ち続けることはさらに難しい――。この厳しい世界で、ハイローラーとして20年以上も賭け続けている日本人がいる。その名はX。まだまだ実態が明らかにされていないハイローラーの世界を、Xが語った。

※本記事は金沢工業大学大学院で行われたセミナー(11月26日)で、ハイローラーX氏が語ったことをまとめたものです。

1晩で10万円が100万円に

――まずカジノでギャンブルを始められたきっかけを教えてください。

yd_casino1.jpg カジノで20年以上賭け続けているハイローラーX

ハイローラーX(以下、X):カジノで最初に遊んだのは大学生のころ。当時はスポーツをやっていて、韓国へ遠征に行っていた。そのときの監督とコーチから夜になると「カジノに行こう」と誘われたので、付いていくことに。小遣いは10万円ほどしかなかったが、監督やコーチが遊んでいる姿を観察し、見よう見真似で自分も始めたところ、1晩で10万円が100万円になった。

 当時の日本はバブル経済真っ盛り。カジノでは多くの日本人が大金を賭けていた。それを見ながら「いつかは自分も、彼らのように大金を賭けるようになりたい」と誓った。

 そして大学を卒業し、警察官になった。しばらく警察官として働いていたが、ぼんやりと「なにか商売はないかな」と思いふけっていた。そして警察官を辞め、会社を起業することに。やがて人より少しは稼げるようになったので、10万ドルを持ってラスベガスに行くことにした。当時のレートは1ドル220円くらいだったので、10万ドルといえば2200万円。初めてラスベガスの地に足を踏み入れることになったが、私は英語を読むことも、聞くことも、そして話すことも全くできなかった。

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