子供の頃からカレーが好きでいつも食べていた小林さんにとって、欧風カレー=大人のカレーという印象があったそうだ。ドイツ語で「マン島の山小屋」を意味する店名のとおり、山小屋風に作られた内装も、「都会にいながらも田舎にいるような懐かしい雰囲気」を味わってほしいという願いが込められている。19種類のスパイスと10種類の野菜と果物を使い、3日以上かけて作るカレーの味わいにどこか懐かしさを感じるのはそのせいかもしれない。それぞれ限定15食の「自家製スモークポークエッグカレー」と「スモークチョリソーエッグカレー」のスモークポークとスモークチョリソーにもこだわりがある。塩漬けにし、セージ・タイムなど数種類のハーブに2日間漬け、塩抜き後チップでスモークされる手間をかけるため、数が限られてしまい、ランチタイムで売り切れることもしばしばのようだ。10種類あるカレーは、甘口・普通・中辛・大辛・激辛の5段階の辛さから選べる。「つまみ」に食べるカレーを愉しんでみてほしい。 |
自家製スモークポークエッグカレー(限定15食) |
|
スモークチョリソーエッグカレー(限定15食) |
|
和牛スネ肉煮込みエッグカレー |
「酒好きだから始めた」と言い切るマネージャー小林さんが愛するスコットランドのシングルモルト12種類をはじめ、こだわりのブレンドウイスキー(スコッチ)やバーボンを揃えている。バー並みの品揃えを食事をしながら味わえる稀有な店だ。小林さんのおすすめは、ハーフロックという飲み方。ロックで飲むよりも香りが立つので、モルトの中にひしめく香りを花開かせることができるという。こだわりのラインナップでありながらも、気軽にシングルモルトを飲んでほしいという心意気を感じる価格設定も魅力。カレー以外にも自家製のビーフジャーキーなど酒の肴は充実している。 |
山崎 12年 |
マッカラン 12年 |
ボウモア 12年 |
取材・文/+D Style編集部
撮影/菅沢 健治