年賀状もそろそろ最盛期。すでに出されている人も多いとは思うが、まだ作っていないという人にあえて筆者のネタをご紹介しよう。
年賀状最盛期。すでに出されている人も多いとは思うが、まだ作っていないという人にあえて筆者のネタをご紹介しよう(筆者から年賀状を受け取る人にはネタバレになるが、ご容赦を)。
筆者の場合、年賀状にはインクジェットプリンタのフルカラー印刷は“しない”と決めている。部分的に単色使用することはあるが、写真プリントなどはしない。もちろん、最新のプリンタでフルカラー印刷でも構わないのだが、わざわざ紙に書いて送るという旧式の通信手段を使うのだ。どうせなら紙でしかできないことを楽しんでみようというのが筆者の流儀だ。
今年は消しゴムハンコが流行っているということで、筆者もチャレンジしてみることにした。ただし、ものぐさのひねくれ者なので、ただ四角い消しゴムを買ってきてカッターで彫るのではなく、今回はあえて「カッターナイフを使わずに」制作することにした。
コクヨの「カドケシ」発売以来ここ数年、各社こぞって新型の機能性消しゴムを発売している。これらの消しゴムは機能を追い求めた結果、どれもオリジナリティあふれる特徴的な形状をしている。もちろんどれもハンコ用ではいが、今回はこの形状に目を付けた。
なお、インクジェットプリンタ用のハガキは、スタンプのインクが極端に乾きにくい。ハガキは普通タイプを使用すること。また、スタンプ台については特に制限はない。筆者は「ツキネコ」というメーカーの製品をよく使うが、年賀状用コーナーなどで自分の好きなスタンプを確認してほしい。
では早速作例に。
本体そのものを加工せずに利用しているが、あくまで「消しゴムハンコ」であることには違いない……と言い切ってみる。実際、ハンコの風合いも感じられるのだ。
今回の作例には使用していないが、「アナタス」の端は窓がたくさん付いたビルのような形状で、側面には平行線。極細の「モノゼロ」を使えば、デジタルっぽく文字を表現することも可能だ。
最後に今回使用した消しゴムのほか、最近の“個性派消しゴム”を紹介しよう。
名前 | 概要 | 価格 | 発売元 |
---|---|---|---|
カドケシ | 「カドで消したい」という潜在的欲求を顕在化した画期的消しゴム。カドが28個ある。 | 157円 | コクヨS&T |
カドケシプチ | 「ペンケースに収まるカドケシが欲しい」という要望に応じた携帯サイズのカドケシ。28個のカドはそのまま。 | 2個セットで157円 | |
デカドケシ | 従来のカドケシの約4倍の体積をもつビッグサイズ。 | 367円 | |
コミケシ | マンガを書く人はペン入れ後、下書きを全部消す。そんな人に便利な幅広三角形消しゴムだ。広い面も細かいところも消しやすい。 | 下書き消し用157円 コミケシセット525円 |
シード |
アナタス | 穴を足すという発想!? 穴の内側のエッジが効くらしい。立方体の「アナタスキューブ」もある。 | 105円 | |
パキッシュ | カドがなければ作ればいい。イカダ状のパキッシュは、本体をもぎとると細い消しゴムに分離する。 | 126円 | パイロット |
モノワン | ほとんどのユーザーは数文字の狭い範囲を消しているという統計に基づいて作られたポイント消し専用消しゴム。 | 157円 | トンボ鉛筆 |
モノゼロ | 業界最細。究極のピンポイントノック消しゴムだ。断面は丸と長方形がある。 | 367円 | |
カドが!でるけし | 消しゴムの中から、なんと消しゴムが出てくる! 細かいところを消したいときは内蔵消しゴムで。日の丸スタンプとして使えるかも? | 105円 | サンスター文具 |
クロスノ | ノック式十字消しゴム。ただでさえ細いノック消しゴムにカドが8つもついている。 | 189円 | |
1974年、香川県生まれ。図画工作と理科が得意な小学生を20年続けて今に至る。TVチャンピオン「全国文房具通選手権」で3連覇中の文具王。現在は文具メーカーに勤務、文房具の企画開発を行っている。2006年「究極の文房具カタログ」上梓。文具サイト「TOWER-STATIONERY」を主催。
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