時や思い出を刻むプロダクトと日本復興への思い（5/6 ページ）

[草野恵子，エキサイトイズム]

　現在、日本で一軒しかない京和傘の製造工房であり、和紙照明他新境地を開拓し続けている「日吉屋」。呉服専門の絞り技術をポリエステル素材に応用し、新たな美しさを生み出している「片山文三郎商店」。元禄年間から携わってきた西陣織をベースに新たなデザイン・素材に挑戦し続ける「細尾」。日本が誇る、京都の老舗3社の作品を一堂にそろえて紹介する「京都の老舗発 新たな美しい暮らし」も要注目。ミラノサローネやメゾン・エ・オブジェでつねに高い評価を受ける老舗の底力を一気に見ることができる貴重な機会、とくとご覧あれ。

　石川県デザインセンターの企画展「いしかわの美しいかたち、かわいいかたち」も開催される。漆や織りなど、伝統工芸の製作が盛んな土地、石川県。近年は地域に根付く作品に若い感性を注いだ和モダンなデザインに注目が集っている。素朴で実用的、そしてアーティスティックな新しい感性を紹介。