旅の大きな楽しみのひとつは食事である。普段は3食きっちりと食べていなくとも、旅先では朝食がスルリと入ってしまうのが摩訶不思議。 デザートをお腹に詰め込んだあとは厦門港へ。 |
港へ着き、まずはガイド(日本語対応可!)をお願いして電動カートに乗り込み、島をぐるりと一周。厦門港周辺の近代的な高層ビルの風景から一転し、経済特区、白砂のビーチへと変わっていく。 |
カートから降りて、島を散策してみた。パステルカラーに彩られた洋館や別荘が並び、島と厦門市街を一望できる日光岩、ロープウェー、史跡や博物館、4つ星のリゾートホテルなど、わずか1.78平方キロメートルの面積の中に、島ひとつがテーマパークであるかのように、様々な施設や見所が凝縮している。それもそのはずで、コロンス島は1902年に共同租界として定められ、小さな島の中に、なんと日本・アメリカ・イギリス・スペイン・オランダ・ドイツ・ポルトガル……など各国の領事館が密集していたのだそう! 諸外国にとっても、それだけ魅力的な島だったのだろう。 |
石畳の道を歩いていると、ガイドの言葉通り、開け放たれた洋館の窓からピアノの音色が響いてくる。小鳥のさえずりとのハーモニーに優雅な気分。 |
もうひとつ持っていた疑問も聞いてみた。 フェリー乗り場へ戻ってくると「金門島行きの船に乗らないか」と、客引きのおじさんに誘われた。 |
取材・文/似鳥 陽子
撮影/永山 昌克