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「ライトウェイトスポーツ」――“軽量”という最強スペック
ホンダ「CR-Z」

 “軽量化”ほど、強力で確実なスペック向上策もないだろう。車体が軽くなれば、少ないパワーでスピードを上げられるし、燃費もよくなって地球環境にも優しくなる。足回りへの負担も少ないので、その分、走りの強化もしやすい。
 東京モーターショーで、ホンダがお披露目した次世代型ライトウェイトスポーツ「CR-Z」は、往年のライトウェイトスポーツ「CR-X」を思わせるヒップコンシャスなボディに、トルクフル走りと燃費を両立させた同社独自のハイブリッド「Hondaハイブリッドシステム」を搭載。「CR-Z」のネーミングの由来は“Compact Renaissance ZERO”。新生コンパクトカーの創造を原点回帰でチャレンジしようとする同社の意気込みが、名前にも込められている。

 コンパクトながらも力強い走りと先進的なイメージを目指したエクステリアに、軽快で開放感ある空間と先進インターフェイスを融合した新しいスポーティインテリア。コクピットにはガラスのオブジェのようなメーターユニットにより、瞬間認知の機能に加え、走りの高揚感や未来感も演出している。

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ロータス「エリーゼ」

 “ライトウェイトスポーツ”がこれほどふさわしいクルマも、ほかにない。
 軽量でコンパクトなスポーツカーをラインアップするロータスカーズは「エリーゼ」シリーズの新モデル「エリーゼSC」を世界初公開した。重量約903キロのボディに220馬力を発揮するスーパーチャージャー付きエンジンを搭載し、わずか4.6秒で停止から時速100キロにまで加速する性能を備えた。とはいえそのスロットルレスポンスは滑らかに仕上げているという。

 “究極のパフォーマンス”を追求した「エキシージS」に対し、エリーゼSCは“最速のロードカー”として、バランスのよいドライビングの味付けを施しているのが特徴だ。また、エクステリアはホイールとリアスポイラーのデザインを新たなものにした。2008年モデルとして販売されることが決定しており、価格は680万円。

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ダイハツ「OFC-1」

 軽自動車のオープンカー「コペン」を販売するダイハツ工業は、コンセプトモデル「OFC-1」で、軽オープンスポーツの“未来形”を提示する。カジュアルな印象を受けるコペンのスタイリングに対し、OFC-1は鋭いヘッドランプ形状を始め、よりレーシーな雰囲気に仕上げた。さらに大きな特徴として、電動キャノピートップにグラスルーフを採用している。これによりルーフを閉じた状態でも開放的な視界を楽しむことができ、雨風を問わずオープン感覚を楽しむことができる。さらにこのグラスルーフは透過/不透過をスイッチで切り替える液晶サンシェイドが備わっていて、通常の車と同じプライベートな空間を作ることも可能だ。

 ドライビングプレジャーを演出する7速パドルシフトや、17インチアルミホイール、4輪ディスクブレーキなど搭載し、インテリアも上質感のあるレーシーな仕上がりに。また、トランクはルーフ収納時でも大人2人の1泊旅行分の荷物が収まるという。
 車がコンパクトであるということは、同乗者との距離も近くなるということ。OFC-1ならば上質な空間で大切なパートナーとの特別な時間を演出することができる。

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取材・文・撮影 / +D Style編集部