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» 2013年04月04日 08時00分 UPDATE

杉山淳一の +R Style:第59鉄 「C61 20」復活、碓氷峠鉄道文化むら――青春18きっぷで行く機関車王国ぐんま (1/5)

D51、C61と蒸気機関車が高崎〜水上間を走り、信越本線横川〜軽井沢間跡地には、本物のEF63形を運転することもできる「碓氷峠鉄道文化むら」がある。そんな機関車王国、群馬県へ日帰り旅。シメはもちろん、峠の釜めしだ。

[杉山淳一,Business Media 誠]

 遊園地で保存展示されていた蒸気機関車「C61 20号機」が奇跡の復活を遂げ、営業運行を再開してから2年近くが経過した。運行区間は上越線の高崎 - 水上間。高崎から信越線に乗り換えれば、広大な野外博物館「碓氷峠鉄道文化むら」もある。場所はどちらも群馬県。青春18きっぷで行くにはちょうどいい距離だ。

map 今回のルート。ここをクリックすると筆者による各ポイントについての説明が読める

18きっぷでSL乗車はいかが?

 アニメ『宇宙戦艦ヤマト』で、私が最も感動する場面はオープニングだ。サビだらけで赤茶けた鉄の塊がゴゴゴと震え、その勇姿を浮き上げて大空へ旅立つ。そんな場面を連想する出来事が群馬で起きた。1973年に廃車となり、群馬県伊勢崎市の遊園地で36年にわたって保存展示されていた蒸気機関車「C61 20号機」が、約1年をかけて再整備され、2011年6月に復活を遂げた。約2万点の部品について、丁寧な整備と交換が実施されたという。「C61 20号機」は38年ぶりにボイラーに火を入れられ、営業運転を再開。大空に煙を伸ばし、汽笛を響かせた。

ay_01.jpg 2011年6月に復活した「C61 20」は、長距離急行列車用として作られた。1973年に廃車となり、遊園地で展示されていた

 JR東日本は蒸気機関車を他に2台持っている。それらもすべて復元車だ。高崎機関区の1代目となった「D51 498」は上越線の後閑(ごかん)駅で保存されていた。新津機関区の「C57 180」は新津市の小学校に保存されていた。「C57 180」が牽引する「SLばんえつ物語号」は、新津駅を出発するときに、ふだんより長く汽笛を鳴らす気がする。手厚く保管し、復活運転のためにカンパもしてくれた新津の人々への感謝が込められていると私は思っている。

 高崎機関区には「D51 498」と「C61 20号機」の2台が所属し、ホリデーシーズンともなれば「SLみなかみ」がフル稼働する。快速列車だから特急券や急行券は不要で、指定席券を購入すれば「青春18きっぷ」で乗れる。東京から日帰りできて、ちょうどいい距離だ。

高崎駅で撮影タイム?

 「SLみなかみ」の高崎駅発車時刻は09時56分。東京から青春18きっぷで行くなら、上野駅07時35分発の各駅停車が間に合う。でも早起きできるなら、もう少し早い方がいい。「だるま弁当」で有名な高崎駅の駅弁屋「たかべん」で、D51やC62にちなんだ駅弁を売っている。早い者勝ちだし、これを朝ごはんにしよう。もっと軽めに……という方は、以前も紹介した「上州の朝がゆ」もおすすめ(参照記事)。高崎駅ビル、改札口の向かいのおみやげ屋さんも、SLグッズが多くて楽しい。

ay_05_06.jpg 「たかべん」のSL弁当。左がD51、右がC61。C61は車輪をかたどった黒いレンコン入り
ay_07_08.jpg お土産も楽しい。左は会社でウケそうな箱に入った「D51クッキー(945円)」。右はSL列車車内販売限定のチョコクリームクッキー「黒い車輪(650円)」
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