第59鉄 「C61 20」復活、碓氷峠鉄道文化むら――青春18きっぷで行く機関車王国ぐんま杉山淳一の +R Style(3/5 ページ)

» 2013年04月04日 08時00分 公開
[杉山淳一Business Media 誠]

水上駅に着いたら転車台広場に行こう!

 「SLみなかみ」は新前橋、渋川、沼田、後閑、終点の水上の順に停車する。このうち、渋川には28分も停まってくれる。機関車を近くでじっくり見たいならココがオススメ。機関車をバックに記念撮影をしたり、小さな子が肩車で運転席を覗かせてもらったりと楽しそうだ。運転士さんも大サービス。お願いされるたびに石炭をひとつずつ渡していた。

渋川駅では長時間停車する

 この間に普通列車の水上行きに追い越される。快速列車の「SLみなかみ」が普通列車に追い越されるという、ちょっと面白い場面だ。新前橋と沼田でも5分間の停車時間がある。渋川に比べると短いけれど、機関車直後の6号車なら機関車を見に行ける。そんな意味でも前方車両がオススメだ。

車内検札のスタンプもSL。その日の機関車のデザインになる
車窓には奥利根の景色。諏訪峡を見下ろす

 水上駅には12時07分に到着。ちょうどお昼時。温泉町のキャラクターに出迎えられ、駅前のお店でご飯……の前に、まず目指すべきは転車台だ。駅を出て右方向へ5分ほど歩くと、転車台を囲む広場がある。蒸気機関車は帰りの列車を引っ張るため、ここで向きを反転せる。これもぜひ見ておきたい風景だ。

 この広場には「D51 745」が保存されている。こちらも高崎機関区に所属していた機関車で、引退後は高崎駅前、続いて上越新幹線の上毛高原駅前に保管展示されたのち、昨年11月にここに移された。「SLのまち水上」を盛り上げるためだろうか。SLの運転がない日も、転車台広場にはSLがいるというわけだ。

水上駅近くの転車台広場。D51の奥ではC61が整備中
転車台で方向転換。なんと1周半回ってくれた。大サービス!

とんぼ返りで「碓氷峠鉄道文化むら」へ

 「SLみなかみ」の上り列車は水上駅を15時30分に出発し、高崎駅に17時20分に到着する。しかし私はそれを待たず、12時46分発の電車で高崎に戻り、信越線に乗り換えた。目指すは横川駅付近の「碓氷峠鉄道文化むら」だ。横川機関区跡の広大な敷地が鉄道保存施設になっている。横川駅到着は14時52分。「碓氷峠鉄道文化むら」は行き止まりとなった線路の向こう側にある。

高崎から信越本線で横川へ。妙義山系の稜線が面白い

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