「さあ、これで完成!」かと思いきや、実はまだやるべきことが残っている。ヒゲの「長さ」を整えるのだ。
丸山師匠 人間の顔には凹凸があります。これに合わせて顔の中心部のヒゲは厚く残し、周辺部に行くに従って薄くするのがポイントです。例えば、眉毛も眉頭を一番濃くして、顔の外側にいくにつれて薄くしますよね。それと一緒で、ヒゲにもグラデーションを付けるのがコツです。
こうすることで、顔全体をシャープに見せる効果があるのですね、師匠。フュージョンプログライド スタイラーに付属する2ミリ用、4ミリ用、6ミリ用の3つのコームアタッチメントを使い分けるのだ。
まずは2ミリ用でもみ上げから顎のラインにかけてのヒゲ、そして口ヒゲの端の部分を軽く刈り上げる。そして、顔の中心部にいくに従って、4ミリ用、6ミリ用とアタッチメントを付け替えながら、長さに変化を付けていく。
こうして顔の右半分のヒゲが完成! さすがプロの仕事、いかにもオシャレなヒゲだ。
丸山師匠 さあ、できましたよ。お疲れさまでした。
あ、いえ、まだ左半分が……。
丸山師匠 残り半分は、自分でやってみましょう。
……やっぱり、そうなるんですね。
というわけで、師匠に整えてもらった右半分のヒゲの形をお手本に慣れない手つきで……。ああっ、残すべきところを剃ってしまった!
丸山師匠 持ち方が間違ってますね。こうですよ、こう!
どうしても剃りにくいところがあったので、肘を高く挙げ、腕が顔の周りを1周するような、どうにも人間の関節の可動限界を超えた格好で剃っていたのが間違い。ヒゲの場所によっては、フュージョンプログライド スタイラーを逆手に持ち替えて、手をスムーズに動かせるようにすべきだったのだ。
丸山師匠 おお、なかなか上手いじゃないですか。
師匠は、ほめて伸ばすタイプだ。おだてるのがとても上手い。「そうか、少しずつ上手くなっているのかな」と調子に乗っていると、ああ、また余分に剃ってしまった!
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