屋根なし2階建て乗り放題バスで東京観光を――スカイホップバス一足先に記者が体験(2/3 ページ)

» 2012年06月29日 13時43分 公開
[吉村哲樹,Business Media 誠]

オープンデッキは想像以上の開放感

 プレス向けに、実際に2階建てオープンデッキバスに乗って「浅草・東京スカイツリーコース」を一周する体験試乗が行われた。バスに乗り込み、屋根のない2階席に座ってみると、想像していた以上の開放感だ。

 大型バスの屋根が丸々取っ払われた上、座席の周りの囲いも全面ガラス張りになっているので、一般乗用車のオープンカーやサンルーフとは比べものにならないほど広々とした「オープン感」を味わうことができる。これは今まで経験したことがない感覚で、言葉で表現するのはなかなか難しいが、「船のデッキにいるときのような感じ」とでも言えば伝わるだろうか。

スカイホップ 2階席の様子(画像をクリックすると拡大します)
スカイホップ 丸の内の高層ビル群を見上げながら走る(画像をクリックすると拡大します)

 いよいよバスは丸の内三菱ビル前の停車場を出発、高層ビル街を走り始める。スカイホップバスにはバスガイドも同乗し、道中の景色について逐次紹介してくれるのだが、その内容もオープンデッキバスならではで面白い。

 一般的な観光バスでよく聞かれる「右手をご覧ください〜」「皆さまの左手に見えますのが〜」に加えて、「上に見えますのが〜」が加わるのだ。実際、丸の内・大手町エリアに林立する高層ビル群も、ちょっと視線を上にやるだけでそのてっぺんまでクリアに見える。屋根付きバスではこうはいかない。

 ちなみにスカイホップバスには、各座席ごとに英語・中国語・韓国語の音声ガイダンス装置が備わっている。これはGPSと連動し、各観光スポットに差し掛かると自動的にガイダンスが流れる仕組みになっているという。

 なお、屋根がない開放感もさることながら、個人的にとても新鮮だったのがその「高さ」だ。2階席は地上からかなり高い位置にあるため、普段は上方にあって見上げる格好になる信号機や交通標識、高架などが、すぐ頭上に来る。実際のところ、立ち上がって手を伸ばせば、信号機に触れられるのではないかと錯覚するぐらいの高さだ。低めの高架をくぐるときなどは、ちょっとしたスリルを味わうことができる。

スカイホップスカイホップ (左)すぐ頭上に道路案内標識が、(右)低い高架では一瞬ヒヤッとすることも(画像をクリックすると拡大します)

 逆に言えば、走行中に立ち上がったり、上に手を延ばしたりするのは本当に危険。バスガイドさんからは、シートベルトをしっかり締めて、絶対に立ち上がったり手を延ばしたりしないよう、再三再四、念を押される。

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