日の丸自動車興業は、観光路線バスサービス「スカイホップバス」を6月30日から開始する。スカイホップバスは、屋根がない(もしくはガラスルーフの)2階建てオープンデッキバスを使った路線バスサービスだ。
同社では、これまでもオープンデッキバスを使った東京観光バスサービス「スカイバス東京」を提供してきた。しかしスカイホップバスは、これとは一味違ったサービスになる。その最大の違いは、「乗り降り自由」なところ。日の丸自動車興業の富田浩安社長は、次のように説明する。
「米国などでは、観光用の路線バスに自由に乗り降りしながら観光を楽しむことを『ホップオン、ホップオフ』と呼んでおり、スカイホップバスの『ホップ』はここから取っている。気楽に乗り降りしながら、お客さまに東京観光をより自由に楽しんでいただくことを目指している」
海外の主要都市では、このように自由に乗り降りできる巡回観光バスは、観光客の足としてすっかり定着しているという。富田社長は、「東京においても、スカイホップバスでこうした観光スタイルを定着させていきたい」と意気込みを述べた。
使われるバス車両は、屋根を取り払った2階建てのオープンデッキバス。乗客用の座席はすべて2階部分に設置されており、1階部分は使わない。屋根付きバスでは味わえない、開放的な「360度ビュー」が楽しめるという。さらに、雨や猛暑といった悪天候時を想定して、ガラス張り屋根を備えたスケルトンタイプのバスも用意している。
運行ルートは、「浅草・東京スカイツリーコース」「お台場コース」「六本木・東京タワーコース」の3種類。それぞれのルートを、1時間に1本の頻度でバスが巡回する(土日および祝日のみ、浅草・東京スカイツリーコースは30分おきに運行)。各ルートの停車場は以下のとおり。
丸の内三菱ビル⇒日本橋三井記念美術館(三越)⇒秋葉原(末広町)⇒東本願寺前(かっぱ橋道具街入口)⇒とうきょうスカイツリー駅前⇒駒形(雷門)⇒上野松坂屋⇒秋葉原(末広町)⇒新日本橋駅(三井タワー・三越)
丸の内三菱ビル⇒東京タワー⇒フジテレビ(ダイバーシティ東京プラザ)⇒アクアシティお台場⇒ヴィーナスフォート(パレットタウン)⇒東京ベイ有明ワシントンホテル(東京ビッグサイト)⇒豊洲(ららぽーと豊洲)⇒築地・銀座(築地市場・歌舞伎座)
丸の内三菱ビル⇒ホテルニューオータニ⇒東京ミッドタウン⇒六本木ヒルズ⇒東京タワー
チケットには「1日券」(大人1800円、小人900円)と「2日券」(大人2500円、小人1200円)の2種類があり、それぞれ24時間、48時間以内であれば、上記3ルートすべての停車場でいつでも自由に乗り降りできる。
また、3つのルートはすべて丸の内三菱ビルを経由しており、ここをターミナルにして、すべてのルート間で乗り継ぎできるようになっている。このほか東京タワーでは、お台場コースと六本木・東京タワーコース間の乗り継ぎが可能だ。
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