――カシオはF1のレッドブルレーシングチームとスポンサード契約を結ばれていますね。
川島 はい。実際にレッドブルレーシングのピットクルーの方々には、前モデルのEQW-A1000を使っていただいています。EQW-A1100もぜひ試してもらって、前モデルとの使い勝手の違いを聞いてみたいですね。
――EQW-A1000にはレッドブルレーシングとのコラボレーションモデルがありましたが(参照記事)、EQW-A1100でも同様のモデルを出す予定はあるのでしょうか。
川島 まだ具体的には言えませんが、ぜひ期待していただければと思います。
――文字盤に薄く縦のラインが入っているのも、スマートさの演出に一役買っているように感じます。
樋口 「四角形の縦目」というインダイヤルの配置を採用しましたので、全体的なデザインの流れはやはり縦方向になります。従って、これをさらに強調する縦のラインを程良く入れることで、スピード感のようなものも出てくるのではないかと考えました。
川島 ストップウオッチをスタートさせるとき、針はすべて12時位置に整列しますよね。縦基調のデザインに、さらに針が3本すべて12時位置に縦にそろうと、とても映えるんです。
――これだけスマートなデザインになると、これまでのEDIFCEユーザーとは異なるユーザー層にもアピールできるかもしれません。スーツにも似合いそうですから、年配のビジネスパーソンでも十分使えそうです。
樋口 そうですね。これまでのEDIFCEのラインアップより、明らかにユーザー層は広がると思います。
川島 実は、これまでのギミック感を強調したモデルも、普段スイスメーカーの機械式時計を使っている方が遊び半分で購入されるケースが結構あったのです。もちろん、若い方やモータースポーツファンの方など、これまでのモデルの主力ユーザーの方々も、引き続き大事にしていきたいと考えています。ただ先ほども申し上げた通り、これから当面はユーザビリティを追究する路線にシフトしていく予定です。
――では、次期モデルもそうした路線に沿ったデザインになるのでしょうか。
川島 現在、今後出すモデルの構想を立てているところなのですが、EQW-A1100で確立した路線に加えて、さらに進化した機能も搭載していきたいと考えています。詳細はまだ公表できませんが、機能的な部分は開発陣の方でどんどん進化させていますので、より使い勝手が良く、かつ見た目も面白いモデルになるはずです。われわれデザインチームは、そうした新しい機能にデザインが加わるとどんな形になるのかというところを、今まさに検討しているところです。
ただ、EDIFICEはギミック的な面白さを完全に捨てたわけではありません。恐らく将来的には、これまでとはまったく異なる新しい手法で、ギミックの魅力を表現することになるだろうと思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング