――ほかに最新版のポイントはどこですか?
武田: スマホ時代のお店探しに求められていることとは? を考えて作っています。まずアプリを起動すると、簡単に条件入力ができます。駅・エリアやジャンルをボタンで選べるようにしています。
――本当だ、「渋谷 イタリアン」くらいならボタンをタッチするだけで入れられます。
武田: 結果は左右のタブで表示されています。まず表示されるのはつながりのある人、そしておすすめユーザーが紹介している情報。これでは足りない、とか、もっとほかの情報がいい、という場合は右側のタブを押すとその条件での「人気○○選」が出てきます。
――なるほど、「渋谷で人気のイタリアン20選」というわけですね。確かにスマホで検索すると、こういうタイトルのまとめページが上に出てくるし、View数を見るとものすごく見られている。それだけ検索されるし、ニーズがある情報だということですね。
武田: Rettyでは、そういう“検索で情報を探す”という体験を凝縮して、もっと簡単なステップでできるようにしているんです。さらに、Rettyを使い込めば使い込むほど、信頼する人からの情報が増えるので、自分にとって良い情報が表示されるようになってきます。
――信頼する人からの情報……つまり、「おいしいお店に詳しいあの人に聞いてみよう」が、リアルにグルメな知り合いがいなくても、ネット上でできるようになるということですね。
武田: はい。誰に聞くか? という部分を強化しようということで、Rettyでは「その人がどんな人か」、プロフィールに書いてもらった自分の情報が他のユーザーからも分かりやすく見えるようにしています。何歳で、どんな仕事で、どんなエリアに強くて……といったように。
――なぜプロフィールを重視するんですか?
武田: 例えば男性のビジネスマンなら会食が多かったり、女性にはデートのお勧めを聞いたり……といったイメージですね。Rettyは、ユーザーの好みに応じてお店を探せるサービスを目指しているんです。ある人にとってすごくいいお店が、他のある人にとっては全然良くなかったりする。人によって好みのお店って違いますから。
――それは例えば、食べログの「点数」とは違うアプローチということなのでしょうか?
武田: 食べログは、点数やランキングといった情報からお店を探すサービスですよね。それに対してRettyは「個別に最適化された情報を提供できること」を目指しています。
――個別に最適化された情報とは、例えば?
武田: そのためにあるのが「おすすめユーザー」です。自分と同じお店に行っている人や、その道のプロの人をおすすめして、フォローできるようにしています。そういう人たちの情報なら、「自分も行ってみたい」と思うお店が増えていきますから。
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