人類最大の罪は「農業」? 日本人の人口減少問題を考える仕事をしたら“動物”のことが分かってきた(中編)(6/6 ページ)

» 2014年08月14日 08時05分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
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「人口減」でもやっていける妙案

竹内: 江戸時代、日本の人口は3000万人ほどでした。鎖国をしていたことがよい意味で、さきほどのロイヤル島的バランスをとっていたと思います。それが明治時代の「産めよ増やせよ」の富国強兵策と新生児死亡率の低下などによって人口が増えた。当時に比べ、いまの人口は4倍になりました。人口増の異常なスピードのほうが問題ではないでしょうか。

土肥: 「日本の人口が減ったら経済発展はない。だから人口を増やさなければいけない」と思考停止していることに気づかなければいけない。「日本人の数は増えすぎですよ」「これから減ることは、そんなに大変なことではないですよ」といったことを一般の人に理解してもらうのには、どうすればいいのでしょうか。

竹内: 私は経済に詳しくないのですが、少なくともいまの地球上の人間の数は異常です。農業を始めたために「人口を増やすしかない」という悪循環が始まりました。こんなことをいつまでも続けられるとは思えません。そろそろ「人口減」でもやっていける妙案をひねり出すべきときかもしれません。

つづく

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