インタビュー
» 2014年05月21日 07時07分 UPDATE

仕事をしたら“アイス”ができた(2):なぜミニストップのソフトクリームは真似されないのか (6/6)

[土肥義則,Business Media 誠]
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嗜好の変化のスピードが速く

土肥: ミニストップのソフトクリームはこれまで、10年に1回のペースで変更されてきました。1980年が初代、1991年が2代目、2001年が3代目、2011年が4代目だったのですが、2014年に5代目が発売されました。4代目と5代目の間が3年間しかないということは、4代目の味が不評だったとか?

山盛: そうではありません。お客さまの嗜好の変化のスピードが速くなっていまして。2011年に変更する前は、スッキリした味が好まれていました。なので、北海道産純生クリームを増やして、自然な味わいにしました。しかしのちに、濃厚ブームがやってきました。お菓子やカップめんなどにも濃厚を強調する商品が増えていくなかで、社内から「このままでいいのか?」という疑問の声があがり始めました。

 そして、2013年に期間限定で「北海道プレミアムソフト」を販売。これは濃厚な味わいで、ものすごく売れました。こうした結果を受けて、2014年に濃厚な味に変更しました。

土肥: アイスに濃厚ブームが来ているのであれば分かるのですが、他の商品群で濃厚なモノが売れているからといってそれがソフトクリームにも影響してくるのでしょうか?

山盛: 影響しますね。ただ、あまりにも濃厚すぎると夏に売れなくなってしまいます。ソフトクリームのバニラはパフェなどのトッピングにも使いますので、引き立て役になって邪魔にならない味にしました。

土肥: 今後も味の変更は、どんどん仕掛けていく予定ですか?

山盛: そうなると思います。以前のように10年に1回というペースだと、お客さまに離れられてしまうかもしれません。また、昔はソフトクリームを食べれる場所が少なかったですよね。でも、今はいろいろな所で食べることができます。さらに、世の中においしいモノが増えてきました。こうした環境の中で、選んでもらわなければいけません。そう考えると、10年に1回は長いかなと。

土肥: なるほど。本日はありがとうございました。

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