連載
» 2013年02月11日 08時00分 UPDATE

サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」:「転職にご興味は?」と電話がかかってきたら――会社の怖い話 (1/3)

知人から「転職エージェントから、突然会社に電話がかかってきた。面談に応じるべきだろうか」という相談を受けました。質問です。もしあなただったら、どうしますか?

[サカタカツミ,Business Media 誠]

連載「就活・転職のフシギ発見!」とは?

 就活や転職、若年層を中心としたキャリアについて、仕事柄仕方なく詳しくなったサカタカツミが、その現場で起きている「当事者たちが気付いていないフシギ」について、誰にでもスルッと理解できるように解説するコラム。

 使えない部下が毎年出現するのはなぜなのか? その理由も、垣間見えるはずです。

著者プロフィール:サカタカツミ

 クリエイティブディレクター。1967年生まれ。長年、就職や転職、キャリアに関するサービスのプロデュースやブレーンを務めている関係で、就活や転職には詳しい。直近でプロデュースしたサイトは「CodeIQ」。著書に『こんなことは誰でも知っている! 会社のオキテ』『就職のオキテ』がある。

 個人的に書いている就活生向けのブログは、なぜか採用担当者たちから「読んでいて心が痛くなります。ホントに辛いです」という評価を受けている。Twitterアカウントは@KatsumiSakata


 突然ですが、デビルライスってご存じですか? スリランカ料理らしいのですが、ランチにそのデビルライスを頼んでみたときの話です。

 「これ、『スリランカ風中華炒め』と説明が書いてありますが、タマネギ、ピーマン、肉ときて、酸味が少しあり、とろみもあるという味付けが、要はあの炒め物、おなじみのアレだと思うのですが……どこがスリランカ風なのでしょう?」と、スプーンでデビルライスを食べながら、編集長の吉岡綾乃さんに質問してみました。

 「辛いところじゃないですかー?」とあっさりスルーされたどころか、それは私の質問に対する答えになっているのかという仕打ちを受けたわけです。質問の答えといえば、このあいだ妙な話を小耳に挟んだな……と、転職にまつわる「怖い話」を思い出しました。

ay_sakata01.jpg (写真と本文は関係ありません)

職場にかかって来た「転職のための面談」のお誘い電話

 ある女性から、こんな相談を受けました。先日、彼女の職場に転職エージェントを名乗る人物から電話がかかってきた。社名を聞くと、業界で名前の通った転職エージェントの関連会社だとのこと。「いくつかの会社から、人を捜してほしいと依頼されているので、一度面談させてほしい。都合の良い日を聞かせてほしい」と言われたが、一度も転職サイトに登録したことがなく、転職エージェントなどにも依頼経験がない彼女は、戸惑って思わず「私のことをどこでお知りになりましたか?」と質問したという。転職エージェントを名乗る人物は「いや、別の方が転職活動をされていまして、その面談のプロセスでお名前をうかがったので」という理由を話したという……。

 ハイ、怪しさ満点ですね。引く手あまたな著名なビジネスパーソンなら「あの人は転職活動をしているらしい」という情報が飛び交うことが、ままあります。が、とりたてて有名ではない、しかも会社でも「きわめて普通な(本人談)」勤め人の話が、別の転職希望者の面談で出るのは不自然だし、何より、話の出元の転職希望者のプライバシーが守られていないのが問題です。本当はもっと別のルートから、彼女の情報を得たのでしょうが、だとしても言い訳が下手すぎる。そもそも、業界名うての転職エージェントからの電話なのかどうかも怪しいところ。

 ただ、彼女は私に「私、今の会社にずっと勤められるイメージもないので、これを機会に一度話を聞いてみても良いなと思っています。自分の価値がどの程度なのか、ちょっと知りたい気もしますし」と言いました。面談に応じようとしていたのです。そこで私は「そもそも、自分のことをどこで知ったのかということすら明らかにしない人は、信用しない方がいい」「仮に、その転職エージェントが話していることが本当だとしても、別の依頼者からの情報流出だと漏らす時点で信用しにくい」「情報の出元次第によっては、これは転職の誘いではない可能性もある」と、いくつかの理由を話して“急いで”面談することにストップをかけました。そう、最後の理由が、かなり気になるのです。

       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

ITmedia 総力特集