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» 2013年02月11日 08時00分 UPDATE

サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」:「転職にご興味は?」と電話がかかってきたら――会社の怖い話 (3/3)

[サカタカツミ,Business Media 誠]
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企業が「肩たたきの一環」として、個人情報を流出させるワナ

 以前、リストラを進めたい企業が使っていたと、まことしやかに言われていた手口の一つに「転職エージェントに、リストラ対象者の個人情報を提供する」というものがありました。

 ひどい話になると、転職しませんかと誘わせるところまでをセットで企業が依頼していたというものも。実際、こういう話はとてもデリケートで、当事者たちに取材をしても口をつぐんで話してくれない、もしくは完全にとぼけられることがほとんどなので「らしい」という表記にしてありますが、火の無い所に煙は立たないということわざを忘れてはいけないでしょう。

 悪意のある誰かがいたとしたら、こういうワナを仕掛ける可能性があります。まず転職エージェントからターゲットになる社員に連絡をして、面談などをセットします。そして、転職に興味があるのかなどを聞き出します。話のプロセスの中で、情報を丸裸にしていくのです。転職意向があれば、リストラの候補にするのは容易ですよね。「すでに転職活動をしていると、耳にしたので、ウチとしても渡りに船だよ」と、転職を促す社内での話し合いの中で、忠誠度や今の仕事への取り組みについて「疑義を抱かせる」情報の一つとして使われる可能性もゼロではありません。興味があるから、ちょっと話の一つでも聞いてみようかなと軽く行動した結果、今の仕事を失う可能性もゼロではないのです。

ay_sakata03.jpg デビルライスの後は、スリランカ式のチャイを(写真と本文は関係ありません)

 こういう話を書くと「大げさだ」とか「ウチはそんなことをしていない」と怒る転職エージェントも少なくないでしょう。だとしたら、まずは情報の入手先を明らかにすれば良いのです。そして、トラップを仕掛けるようなリストラの手伝いも止めれば済むことです。疑いを持たれるような行動を取り続ける業者がいれば、業界すべてが疑われてしまうのですから。

 業界の自浄作用を期待している間に、ビジネスパーソン個人は、巧妙なワナにかからないように、慎重に行動すべきでしょう。よく考えれば分かることですよね。転職エージェントには、付き合いだすと「自分のすべての個人情報」を渡すことになります。そうしないと転職先を探せないですから。それほどリスクの高い関係になる必要がある人との出会いが「あいまい」かつ「怪しい」ことに、プラスはないと考えるのが常識でしょう。自分の個人情報をどこから手に入れたのか、それすらキチンと教えてくれない相手が信頼に足りるのか? それは推して知るべしです。

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