ソーシャルリクルーティングを使って、上手に転職する方法これからのことがよく分かるコラム(3/5 ページ)

» 2012年08月29日 08時00分 公開
[三木拓朗,Business Media 誠]

新しい転職プロセスの利点

 新しい転職プロセスを従来の転職活動と比較したときの利点は、大きく2つある。

1点目:転職活動にかかる負荷が小さい

 実際に転職活動をして体験された方も多いと思うが、従来のプロセスの場合、転職活動は時間的、金銭的に大きな負荷がかかる場合が多い。そのため、転職活動を続けられず、転職を断念したといった声をよく耳にする。しかし、新しいプロセスでは、転職にかかる負荷が、従来のプロセスに比べ顕著に小さい。

 新しいプロセスでは、日々の活動が、そのまま転職につながっているのだ。勉強会などを通じて知識やスキルを共有し、人脈を作ることが、そのまま個人のアピールとなり、会社を選ぶ活動となる。そして、ここでの評判や人脈を基に、企業からスカウトの声がかかる。

 なお、エンジニア同士が知り合いであり、スカウトする側のエンジニアが採用責任者に顔が利く場合、人事面接を通さずに即内定というケースも散見される。

2点目:転職後の満足度が高い

 考えてみていただきたい。転職活動を始めてから求人票や面接などで詳細を知った会社に転職することと、転職活動を始める前から働いている人のリアルな声を聞き、人脈を築いている会社に転職することでは、どちらが転職に満足する可能性が高いだろうか? ほぼ後者であることは想像に難くないだろう。

 実際に新しいプロセスで転職した方からも、「入社前からこの会社の人とは面識があったし、業務に必要な技術も分かっていた。だから入社した日から仕事が始められた」「入社前にその会社の人と知り合いで、話を聞いていたので、入社して話が違うということはなかった」などという声を聞くことができた。

 また、新しいプロセスは、企業の側から見た満足度も高く、「個人のスキルが十分に分かった上で採用しているからミスマッチのケースが少ない」「選考や動機付けの手間がかからず効率的に採用できる」という声を聞いている。このことからも、新しいプロセスは、個人・企業の両者にとって利点が大きい手法であると言えるだろう。

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