ボーナスが支給されたら、すべきこと吉田典史の時事日想(2/4 ページ)

» 2011年12月09日 08時00分 公開
[吉田典史,Business Media 誠]
ボーナスをもらって、その額に一喜一憂してはいけない

 行動評価から聞くと、自分の性格を否定されている気がする。経験論で言えば、その評価基準があいまいであるから、上司の言い分にどうも納得がいかない。最悪な場合は、冷静な話し合いにはならなくなる。

 業績は通常、数字をもとに評価されるので、ここからスタートしよう。例えば、「今期は〇〇万円になる契約でしたから、5段階ならば3くらいでしょうかね」。ポイントは、具体的な質問だ。「〇〇万円」という数字を入れること。さらに「5段階ならば3」。こういう問いをすると、おそらく具体的な回答があるだろう。例えば、「君はまぁ、4に近い3だな」といったものだ。

 さらに3〜5つほど、具体的な質問を続けたい。「4に近いというと、〇〇ぐらいの契約額になっていたからですか……」という具合だ。そのうえで本質的なことを聞こう。「今後はこのくらいに達すると、4になるんでしょうか」までは踏み込みたい。

 つまり、今後の自分の評価(この場合は、「4」を意味する)について上司から言質を取るのだ。理想を言えば、「今後は4の成績を取れば、課長補佐にしていただけますか」と迫りたい。

  ポストや待遇について上司との間で、いわば“密約”に近い状態にまで持っていくことは難しいが、少なくとも双方の「努力目標」にはしたい。ちなみに、リクルート出身の著名なコンサルタントも、以前、取材時に「私もリクルートにいた頃に、似たようなことをしていた」と話していた。

 ポストや待遇について、上司から回答がないときは引き下がるべきだ。日ごろから上司との間に信用を築き上げることができていないからだ。つまり、タイミングが早い。

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