著者プロフィール:増沢隆太(ますざわ・りゅうた)
RMロンドンパートナーズ(株式会社RML慶文堂)代表取締役。東京工業大学特任教授、コミュニケーション戦略家。人事コンサルタント兼大学キャリア教官兼心理カウンセラーで、東工大大学院では「コミュニケーション演習」の授業を行っているほか、企業では人材にも「戦略性」を重視する功利主義的アクティビティを提唱している。
新卒を中心に、進路相談や個人カウンセリングの希望を寄せられる方が増えてきました。gooランキングにある「思わず信じてしまう就職活動の都市伝説ランキング(外部リンク)」などは、不慣れな人にしてみると、気になってしまうもの。
では、実態はどうなのか。採用側の視点で検証してみましょう。採用の実態と、学生側の期待を知るのは採用側の企業にとっても、今の採用ポリシーを振り返る素材になるのではと思います。
以下の項目がgooランキングの「思わず信じてしまう就職活動の都市伝説ランキング」です(表記は筆者が手直ししています)。
あります。ただし、「美人さん、イケメンさんなら誰でも採用」という意味ではありません。採用担当は男性も女性もおり、「美人だけが有利」「イケメンだけ有利」といったことはありえません。
ただ、人を選ぶ以上、好感を持てる人が有利なのは間違いありません。私は理系大学や大学院生の面接訓練をする機会が多いのですが、オタクっぽい、ちょっと暗めな雰囲気は、裏返せば「真面目」「技術者っぽい」「愚直」といった好印象に結び付きます。不潔感のある人は最低評価になるので、男性も女性も顔の造作を気にするより、好印象に見えるよう努力しましょう。
ウソ。そんなヒマな会社はまずありません。ただし、面接は家に帰るまでが面接。気を抜いて会社の脇でタバコを吸って、路上にポイ捨て、なんてシーンをたまたま採用関係者に見られれば、致命的ダメージになる可能性は当然あります。
これだけ採用難だと言われてるのに、学生気分が抜けていないのか、体調不良などでのドタキャンは珍しくありません。いちいち記録しているかどうか、企業にもよりますが、社会人としてのルールである「絶対に、どんなことがあっても、大事なアポは守る」ができない人は採用されないでしょう。その検証に使われれば当然不利になります。
今のような就職超氷河期で、なおかつ東証一部上場の大企業など、さらにコンシューマー製品でテレビコマーシャルをやっている企業は、天文学的人気を誇ります。万単位の応募が来る企業の人事が、エントリーシートのすべての内容に目を通すことはまず無理です。
そんな時に有名大学、高偏差値でソートするのは、やむを得ないこと。このような超人気企業を受ける以上、当然のリスクと考えるべきです。
ケースバイケースですが、安いことが問題ではなく、書類をいい加減に作っているというイメージが湧きやすいと考えるべきでしょう。特に最終選考で企業が迷っている場合などは、写真をじっくり見て決めることもあるので、印象が最終結果につながることはあります。
ただ、「某写真館で撮ると採用」なんてのは正に都市伝説。あまりに修正が多くて、現物とギャップがあれば明らかにマイナスです。
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