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» 2010年10月05日 08時00分 UPDATE

杉山淳一の+R Style:第40鉄 夏の青春18きっぷ旅(4)日本一のモグラ駅をズルい方法で訪ねた (1/7)

記録的な猛暑の夏、涼を求めて彷徨う青春18きっぷの旅。4回目は地下70メートルの上越線土合駅と、そこから徒歩で行ける谷川ロープウェイを訪ねた。太陽の光が届かない「トンネルの中の駅」なら、きっとひんやりしているはず……。

[杉山淳一,Business Media 誠]

高崎駅は、構内配線も駅弁も楽しい

DVD 横山秀夫氏の原作を映画化した『クライマーズ・ハイ』。1985年の日航機墜落事故をめぐる報道記者たちの姿を描く。出演は堤真一、堺雅人ほか(左)。NHKで放映されたテレビドラマ版もあり、こちらは佐藤浩市、大森南朋が出演している(右)

 上越線の土合駅は鉄道ファンや登山家、旅行好きによく知られている駅である。近年では映画『クライマーズ・ハイ』の冒頭に登場した。堤真一氏が演じる主人公が電車を降り、486段の階段を上った駅だ。もちろん新幹線は停まらず、在来線優等列車も夜中に通過する臨時急行「能登」のみ。各駅停車しか停まらない。東京から日帰り可能だから、青春18きっぷの旅にふさわしい目的地だ。

青春18きっぷ旅:バックナンバー

 →夏の青春18きっぷ旅(1)日本三大車窓とJR最高地点を訪ねる

 →夏の青春18きっぷ旅(2)吾妻線、噂の現場を歩く

 →夏の青春18きっぷ旅(3)SLだけじゃない! 魅力満載の大井川鐵道

 →夏の青春18きっぷ旅(4)日本一のモグラ駅をズルい方法で訪ねた

 →夏の青春18きっぷ旅・最終回 富士山外周、山北駅のD52とB級グルメを訪ねる

map 今回のルート。GoogleMapsで筆者による各ポイントについての説明が読める

 吾妻線の旅と同じく(参照記事)、上野発の各駅停車でまずは高崎へ。上野−高崎系統はほとんどが窓に背を向けたロングシートの211系だ。「通勤電車っぽくて寂しい」と思ったら、新宿からE231系の湘南新宿ラインで高崎へ行く手もある。こちらは編成の端っこが向かい合わせのクロスシート。旅をしている気分が盛り上がる。今回は始発列車に乗らなくても日帰り可能だから、無理して始発に乗らなくても大丈夫だ。

ay_01.jpg 高崎から上越線でGO!

 高崎からは上越線の水上行きに乗り換えだ。昔は上野発長岡行きの各駅停車もいくつかあったが、現在は水上を境に運行が分断されている。乗り継ぎの時間を利用して駅弁を調達。今回は「チャーシュー弁当」にした。ご飯の上に地元の豚肉「榛名ポーク」の焼き豚がビッシリと並んで、お値段は納得の800円。高崎駅の駅弁やさん「たかべん」は品数が多くて、弁当選びも楽しい。

 たかべんの魅力もあって、高崎駅は私の好きな駅の1つ。並んだ線路の数がどんどん増えて駅構内が広がっていく。線路はポイントが絡み合うように並び、上越線、信越本線という幹線級の路線が分岐する。新幹線のがっしりとした高架も寄り添う。上信電鉄のかわいい電車や貨車、機関車も彩りを添えている。周辺部はのどかな田園で、駅周辺だけが大きな町、という雰囲気もいい。都心のターミナルには及ばないけれど、地方豪族の居城級の貫禄がある。

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