うつ病にならないようにする方法ちきりんの“社会派”で行こう!(2/3 ページ)

» 2010年05月24日 08時00分 公開
[ちきりん,Chikirinの日記]

一定以上の努力が必要なことはしない

 もう1つ気を付けているのは、「一定以上の努力が必要なことはしない」ということ。別の言い方をすれば、「自分の能力を大きく超えた目標を立てない」ということです。

 真面目な人は、いったん高い目標を立てると最後まで頑張ってしまいます。適当に済ませることができず、「できなくてもいいや、仕方ない」と思えません。「なんとかしてやり遂げないといけない」と自分を追い込んでしまうのです。

 そうなることが目に見えているので、ちきりんの場合は最初から「頑張らなくてもできそうなこと」を目標にします。そのため、ちきりんはよく「努力という概念を知らないヤツだ」とか、反対に「余裕があるよね、ちきりんはいつも」と言われるのですが……確かにそうでしょう。できることしかやらないのですから。

 「大丈夫かな」と思ってやり始めたことでも、「あっ、これはかなりの努力をしないと無理だ」と分かった時点でやめます。「お前ならやればできるはず」などと言われても、おだてられてやる気になったりしないよう気を付けています。

 そのほか、「そんなに頑張らなくて良いよ」と言ってくれた人の言葉を大きく書いて、会社のデスク前やPCの横など、すぐ目に付くところに飾っています。

 ちきりんの母は「大事な仕事に寝過ごしたら、神様にありがとうと言いなさい」とよく言っていました。「大事な仕事なのに起きられないくらい体が疲れている時に、無理矢理起きなくてよかった。そこで寝られたから、命と健康が守られたのよ」というのが母の理屈です。

 母にはほかにも「つらかったらすぐに逃げなさい」とよく言われました。頑張り過ぎるちきりんの性格をよく知っていたのでしょう。

 そのほかにも多くの親しい人が、ちきりんを救う言葉を残してくれています。つまんない失敗1つで地獄の果てまで落ち込むちきりんに「自分の失敗なんか、自分以外で覚えてる人はいないんだから、自分が忘れたらそれで終わりだよ」と言ってもらえて、どれだけ助かったか。この言葉を書いた紙は、今も自宅のPCに貼ってあります。

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