というように、内に向かいがちな感情をコントロールするために、「心の持ち方の訓練」「できるだけネガティブに考えないようにする訓練」を続けていると、感受性自体も次第に下がってきました。さらに何十年の間には、性格、気質も変化し、最近は自分の性格についても「比較的いい感じじゃない?」と思えるほどです。
この経験からちきりんは、「性格は変えられる」と確信しています。もちろん、「完璧なる脳天気さ」を発揮してくれる本当にすばらしい友人たちを見ていると、「あっ、無理。こうなるには300年あっても無理!」とは思うものの、自分の時系列比較(昔の自分と今の自分の比較)であれば、その変化はかなり大きく、「よく頑張った!」と自分で自分をほめたいくらいです。
たいていの人にとって“成長”とはスキルが向上したり、知識や判断力が増すことを意味するのでしょうが、ちきりんにとっての“成長”とは「できるだけ鈍感になること」「あまり考えこまないようになること」であり、振り返れば“性格改造”こそが自分の成長の目的であり軌跡であったと思います。
んじゃね。
関西出身。バブル最盛期に金融機関で働く。その後、米国の大学院への留学を経て現在は外資系企業に勤務。崩壊前のソビエト連邦などを含め、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。
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