みなさんは、ドラマやマンガなどでお菓子を食べるシーンを見て、そのお菓子を食べたくなったことはありませんか? 今回はマンガと映画で登場するお菓子をレポートします。タイトルに「東京」の付くお話2つを取り上げますが、2本目はかなりむちゃな作品の紹介となっていますので、読まれる方はあらかじめご覚悟ください。
今回最初に紹介するのは、1990年~1993年に発表された、CLAMP作のマンガ「東京BABYLON」に登場するお菓子です。
物語は、主人公である「昴流」が都内で起きる不可思議な事件を陰陽師の力で解決していくという1話完結型の伝奇物としての軸と、古来より「殺し屋」の血筋であった(と思われる)もう1人の主人公「星史郎」と昔何があったのかといった因縁が徐々に明かされていく長編ドラマとしての軸との、2つの軸で展開するCLAMP初期の傑作です。
個人的には、主人公2人が露骨にホモセクシュアルっぽいのがいまひとつ感情移入しづらい部分ではあるのですが、ドラマ部分がしっかりしているので、それを差し置いてもきちんと楽しめる作品ですね。続編というか、同じ世界観を共有するお話として「X」も1992年より描かれており、人気があるだけでなく、作者の思い入れも強い作品なのだろうなあ、と感じられます。
さて、この作品。物語の前半、作品自体がまだ「陰陽師伝奇物」の顔しか見せていないあたりで、実在するお店の食べ物が出てくるシーンがいくつかあります。
そんな中からまずは1つ目。初回に「星史郎」が「昴流」の家を訪れる際にお土産として買ってきたのが「木村屋」のあんぱんです。今回は銀座にある本店で購入しました。
以前「1000円で甘いモノ何軒食べ歩けるか?――銀座編」でも少しご紹介しましたが、こちらの木村屋、あんぱんの元祖のお店です。公式サイトを確認する限り、明治初期の発売のようですね。歴史が感じられます。元祖の矜持(きょうじ)として、銀座本店の上の階にあんぱん工場があり、本店ではそこで作られた、できたてのあんぱんを購入することができます。
その、おそらく日本一地価の高い工場でできたあんぱんがこちらです。
イーストと違って酒種は発酵に時間がかかり、扱いが難しいとのことなのですが、こちらでは安定したできで、とても美味しいあんぱんを食べることができます。
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