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「ファッション」として楽しめるソーラー電波ウォッチたち

 “10万年に1秒の誤差”という精密な原子時計の時間を電波で受信することで、時刻合わせの必要をなくし、光を電力に変えることで電池交換の必要をなくしたソーラー電波腕時計――このメンテナンスフリーの腕時計が「オシャレ」さを身にまとえば、いうことなしである。というわけで、同技術に注力する国内3社のラインアップから、魅力的なデザインのモデルをいくつかピックアップして紹介しよう。

シチズン時計”
【VO10-6551H】【PMP56-2932】【ATD53-2903】

 シチズン時計のラインアップでまず注目したいのは、“機能にもファッションにも妥協しない”というコンセプトで展開されている「オルタナ」シリーズのソーラー電波腕時計。さりげなく個性を主張できるスタイリッシュなモデルを豊富にそろえているが、なかでもシルバーのスクエアケースにブラウンのスモーク調ガラスを組み合わせた「VO10-6551H」(写真左)は、「高機能モデルのゴテゴテ感」を感じさせないモダンでカジュアルなデザインが魅力的だ。

 逆に機能感たっぷりの腕時計が欲しい人には、「プロマスター」シリーズのソーラー電波腕時計がオススメ。同シリーズは、陸・海・空のそれぞれをテーマにしたスポーツウォッチを展開している。“SKY”モデルの「PMP56-2932」(写真中央)は、精悍なブルーの文字盤がまさに“空”をイメージさせ、航空計算尺の細かなインデックスや、航空計器を思わせるインダイヤルのデザインが男心をくすぐる。

 軽量なチタン素材を使用する「アテッサ」シリーズからは、時針/分針/秒針のほかに「24時間針」を備えた文字盤で、2つのタイムゾーンを同時に表示できる“ネオ アクティブ GMT”モデルが販売されている。そのなかでも「ATD53-2903」(写真右)は、ブラックの文字盤とパンチング加工を施した革バンドとの組み合わせがレーシーだ。

セイコーウオッチ
【SCBZ003】【AHAY003】【SAGA001】

 セイコーウオッチの「ムービングデザイン・コレクション」ソーラー電波モデルは、文字盤中心から波紋のように広がるラインで、電波時計としての機能をデザインに昇華させたモデル。クオーツや機械式と同じようなデザインを模索するソーラー電波腕時計が多いなか、あえて“機能を魅せる”コンセプトで作られている。ブラックモデルの「SCBZ003」(写真左)は、ケースのシルバーとのコントラストでシャープな表情をみせてくれる。

 “自分のスタイルを持った大人の男性”をターゲットに展開する「アルバ ルークス」シリーズからは、アンティーク感漂うソーラー電波腕時計「AHAY003」(写真中央)を紹介しよう。ケースカラーはピンクゴールド、文字盤はダークブラウンと渋い暖色系でまとめている。牛革のバンドにはホワイトのステッチをあしらい、カジュアルな雰囲気に。

 「ブライツ」シリーズの「SAGA001」(写真右)は、ブラックの文字盤にゴールドのインデックスや各針が映えるアナログ式ソーラー電波腕時計。時針/分針を備えたインダイヤルで、メインの時間表示と異なるタイムゾーンを確認できる“デュアルタイム表示機能”も備えた。また文字盤の10時位置に配置した曜日表示には、レトログラード機構を採用し、個性的なルックスで存在感のあるモデルとなっている。

カシオ計算機
【MRG-8000B-1AJF】【OCW-M800TBJ-1AJF】【IRW-M20TDJ-1AJF】

 カシオ計算機のソーラー電波腕時計から“こだわり”モデルをピックアップするなら、“最高峰G-SHOCK”「MRG-8000B-1AJF」(写真左)の存在は外せない。徹底的に質感にこだわったというこのモデルは、チタンボディがパーツごとに細分化され、製作されている。そのためそれぞれのパーツの精度や質感が向上し、メリハリのきいたシャープな見た目に仕上がっている。

 ヨーロピアンテイストのデザインで、大人のためのソーラー電波腕時計をラインアップする「オシアナス」――ケースに適度なボリューム感を持たせたクラシックシリーズの「OCW-M800TBJ-1AJF」(写真中央)は、文字盤のブラックと針の一部などに配色されたブルーとの対比が精悍な印象を持たせる。また、インダイヤルのプレートや文字盤の外周にはレコードのような“溝”が刻まれ、高級感のある表情を見せてくれる。

 近代的な薄型フォルムを採用したソーラー電波腕時計「i-RANGE」シリーズからは、アナログ/デジタル両表示の「IRW-M20TDJ-1AJF」(写真右)を紹介しよう。チタン製のシンプルなスクエアケースと丸く縁取られた文字盤とを組み合わせ、エッジの効いたデザインでまとめている。

取材・文/+D Style編集部