図解で「ジェイコム株誤発注訴訟」を整理する世の中「四角形と矢印」でできている(2/3 ページ)

» 2009年12月25日 15時30分 公開
[永田豊志,Business Media 誠]
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図解で、対立する2者を表現する

編集部H ああ、やっぱり難しいなあ(図1)。

永田 おっ! できましたね。

編集部H この手のニュースは苦手です。

永田 いやいや、なかなかまとまってるんじゃないでしょうか。順に解説していきましょう。

photo 図1 とりあえず、編集部Hさんの図解が完成! 誤発注問題の本質はとらえられているのか?

永田 まず、登場人物はみずほ証券と東証です。さらに訴訟については東京地裁が入ってきます。合計3者の関係を描くことになります。

編集部H 対立を表現するのは、両端矢印でしたよね。

永田 その通り。きちんと表現できていますね。

編集部H みずほ証券が裁判所に訴えて、判決が東証に下ったんですよね。これは、矢印で表現してみましたが……。

永田 いいと思います。3者の関係はこれでクリアになってますね(図2)。

編集部H わたしもやればできるんだ!

photo 図2 対立するみずほ証券と東証、それを裁く東京地裁の関係はとりあえずクリアになっている

永田 ところで、みずほ証券と東証の四角の中身ですが、これは何を表現したかったんですか?(図3)

編集部H う〜ん、賠償請求の金額ですかね。みずほ証券は3億7000万は自己責任だが、そのほか415億円は東証の責任だと主張しているので。

永田 なるほど。でも、東証のほうに書いてある107億円は、東証の主張ではなく、判決内容ですよね。

編集部H まあ、そうなんですが……。どう書けばいいですか?

永田 後で見本を見せて説明しましょう。

photo 図3 みずほ証券と東証の主張の食い違いを金額で表現してみたが、内容が分かりづらい

永田 あと、最初に時系列で何が起こったかをポイントにしましょう、とアドバイスしましたが……。誤発注がどのような流れで起きて、どのような結果になったのか記述がないですね。これは判決上も非常に重要なポイントなので、省略しないほうがいいです(図4)。

編集部H まあ、そ〜なんですが……。どう描いていいのやら。

photo 図4 肝心の誤発注の経緯説明が抜けている。事件を時系列に整理する必要がある

永田 それでは、わたしのサンプルをお見せしながら、解説しましょう(図5)。

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