Biz.IDの読者には技術者も多いと聞いています。以前は私自身もプログラマーとして働いていましたし、現在も企業研修などで技術者と接する機会も多いので、技術者の悩みもよく聞きます。
こうした経験上、技術者に多く見られるボトルネックは、「コミュニケーション」のプロセスにあるようだということが分かってきました。しかし、そのコミュニケーションのボトルネックを解消するために勉強しているという人は少なく、どちらかというと技術的な勉強ばかりしている人が多いのではないでしょうか。
確かに技術者にとって技術力は極めて重要です。しかし、全ての行程を全部1人でこなし、最終的な品質も自分で決めるような仕事でない限り、技術力だけではビジネスは成立しません。言い換えると、たとえ技術者であっても、他者とのチームワークなくして仕事を完遂することはできません。チームワークのためには必ずコミュニケーションが必要になるのです。であるならば、コミュニケーションスキルを向上させることは技術力と同等に重要になるわけです。
試しに、自分のビジネスプロセスを洗い出してみてください。新入社員ならともかく、入社数年の中堅どころならばたいていの場合、ボトルネックは技術力以上に、取引先や上司、同僚、部下とのコミュニケーションになっているのではないでしょうか。
ボトルネックとなっている対象人物とのコミュニケーションをいかに円滑に行うか――。ここを避けて通っていては、いつまでも自分自身が求める成果は出せません。幸い、今では書籍やセミナーなどで、コミュニケーションを学べる機会はたくさんあります。ボトルネックを起こしている、対象人物とのコミュニケーション問題をあぶり出し、その問題を解決するような勉強をしてみてください。
なお、自分のビジネスを具体的にプロセス化すればいいのか、ぴんとこ
ない人もいらっしゃるかもしれません。ということで次回は、自分のビジネスをプロセス化する考え方についてお話したいと思います。
「イキイキと働き、自立し主体的に取り組む若手中堅社員を育てる〜セルフリーダーシップ〜」の無料プログラム体験セミナーを2009年1月28日に東京・四ツ谷で開催します。
社員のモチベーションを高め、自立型人材を育成したいとお考えの人材教育担当者の方は、ぜひご参加ください。
セミナーや研修の講師をされる方向けに、参加者に行動変容を起こし、成果を生み出すカリキュラムの構築手法を解説する1日セミナーを開催します。
マイルストーン代表取締役。「社会に活き活きと働く大人たちを生み出す」をスローガンに掲げ、リーダーシップやモチベーション創造、自己表現力養成をテーマにした企業研修や公開セミナーを実施。また研修・セミナー講師向けに、具体的な成果を生み出す効果的なカリキュラムの構築手法や講師としてのマインド、人間力創りの指導も行っている。現在、日刊(平日)で、メールマガジン「1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術」を発行中。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.