役に立たない企業理念で部下をきちんと指導するには部下をやる気にさせて育てる指導術(2/3 ページ)

» 2008年10月14日 13時10分 公開
[水野浩志,ITmedia]

企業理念の役割とは

 企業理念とは何か。こう問いかけると、実にたくさんの回答が返ってきます。人によって解釈はまちまちで、これ、というものがないようです。ということで、まずは「企業理念」を「企業」と「理念」で分けて考えてみます。

 大辞林によると、企業とは、「営利の目的で継続的・計画的に同種の経済行為を行う組織体。また、その活動」であり、「理念」とは「物事のあるべき状態についての基本的な考え」と書かれています。

 つまり、企業理念とは「営利の目的で継続的・計画的に同種の経済行為を行う組織体があるべき状態についての基本的な考え」ということになります。だから、その企業に属している人は、企業理念に基づいて仕事に取り組まないといけないわけです。

 そのためには、その企業理念が、自分の取るべき行動を明確にするものである必要があります。例えば「真の顧客満足を目指す」などという言葉で、果たしてどれだけの人が、取るべき行動を明確にできるでしょうか。

 つまり、もっと具体的に、自分の行動が取れるようにかみ砕いて表現しないといけません。しかし、皆さんの中には「すでに具体的に表現している!」という人もいらっしゃることでしょう。そんな方も、もう一度、具体的な表現ができているかどうか、次のポイントを確認してみてはいかがでしょうか?

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