役に立たない企業理念で部下をきちんと指導するには部下をやる気にさせて育てる指導術(1/3 ページ)

自分の会社の企業理念、覚えてますか? 漠然としていて分かりにくいものになりがちな企業理念ですが、うまく使えば一貫性のある指導になります。さて、どうやって使っていけばいいのでしょうか。

» 2008年10月14日 13時10分 公開
[水野浩志,ITmedia]

 部下をうまく育てられないという人のお話をよく聞いてみると、

  • 「指導の時、言っていることがふらついている」

 ということが起きているようです。上司の指導や言動に一貫性がないと、確かに部下もうまく育たないでしょう。

 ということで、自身の言動をふらつかせずに部下指導を行うためにも、活用してほしいのが、多くの企業が掲げている「企業理念」です。

 ところが先日、こんな記事を見つけました。

 記事によると、企業理念をおおよそ覚えている人は80%近くいるものの、その企業理念が、社員のモチベーションアップの要因となっていると答えている人はたった7%ちょっと。行動指針になっていると答えた人も、4分の1程度しかいなかったとのことでした。

 確かに、理解しにくい企業理念も多いですよね。「真の顧客満足」「世界に冠たるグローバルカンパニー」――などなど、一体全体、何を言っているのかさっぱり分からないじゃないですか。

 企業理念だけでなく、ビジョンとかミッションとか社訓とか部署方針とか、どれもこれも企業を運営するに当たって大切なもの、と言われているにも関わらず、実際は何を言いたいのか、さっぱり分からないものが多いように思います。

 そんなワケの分からない企業理念を使って、一体部下をどう指導していけばいいのでしょうか(なお本来は、企業理念、社是、ビジョン、ミッションはそれぞれ違うものでありますが、本記事では、便宜上それらをまとめて「企業理念」と称することにします)。

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