やらなきゃいけないことは「快」にする 習慣化の方法先延ばし撃退Part2(4/4 ページ)

» 2008年04月09日 14時19分 公開
[平本相武(構成:房野麻子),ITmedia]
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 たいていは、結果を目指してがんばります。その途中は面白くないかもしれないけれど、結果という快を目指します。これがオペラント条件付けです。

 それに対して、望ましい結果に向けて、行動そのものが快になってしまうのがレスポンデント条件付けです。レスポンデント条件付けのような状態にしたいわけです。

 もう1つ例を挙げましょう。シェイプアップのために毎日腹筋をするとします。腹筋そのものはたいてい苦痛ですよね。そんなときどうするかというと、好きなアイドルの写真を、腹筋をするときだけ見るんです。そうすると、腹筋をしているときだけは彼女と対面できるので、続けているうちに腹筋イコール快になります。そのうち、写真を見なかったとしても、腹筋をするだけで好きなアイドルを見たときのいい感じを条件反射的に思い出すようになります。まるで「梅干しとつば」のように結びつくわけです(笑)

 その行動をし続けたらうまくいくだろうというイメージも大事ですが、その行動自体をどう快にしていくかが、先延ばしの撃退や行動の習慣化には非常に大切なのです。

 次回は、習慣化に必要な“ちゃんとやらない”を解説します。

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ピークパフォーマンス 代表取締役

平本相武(ひらもと あきお)

 1965年神戸生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了(専門は臨床心理)。アドラースクール・オブ・プロフェッショナルサイコロジー(シカゴ/米国)カウンセリング心理学修士課程修了。人の中に眠っている潜在能力を短時間で最大限に引き出す独自の方法論を平本メソッドとして体系化。人生を大きく変えるインパクトを持つとして、アスリート、アーチスト、エグゼクティブ、ビジネスパーソン、学生など幅広い層から圧倒的な支持を集めている。最新著書は「成功するのに目標はいらない!」。コミュニケーションやピークパフォーマンスに関するセミナーはこちらから。


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