やらなきゃいけないことは「快」にする 習慣化の方法先延ばし撃退Part2(1/4 ページ)

「先延ばししている仕事に取り組む」で、先延ばしにしている案件をこなすテクニックを紹介しましたが、今回は、実際の行動の部分を抽出。すぐに使える習慣化の方法を紹介します。

» 2008年04月09日 14時19分 公開
[平本相武(構成:房野麻子),ITmedia]

 以前、「先延ばししている仕事に取り組む」で、先延ばしにしている案件をこなすテクニックを紹介しましたが、今回は、実際の行動の部分を抽出して紹介しましょう。

 前回はいろいろな方法をご紹介しましたが、原則はとてもシンプルです。やりたい行動と「快」、やめたい行動と「苦痛」を結びつける。ただそれだけです。でも、大抵の場合、やりたい行動と快が結びついているわけではなくて、結果と快が結びついています。

 例えば、やせたいとしましょう。そうすると、やせた状態は快ですね。でも、やせることに向けての行動が快かというと、大抵は苦痛です。タバコを止めて、肺がきれいな健康な80歳が苦痛だという人はいませんね。健康な80歳は快です。ところが、そうなるための禁煙は苦痛です。英語が話せて米国で不自由しないのは快です。でも、毎日忙しい中、30分英会話テープを聞くといったら苦痛なんですね。英会話スクールに通うのも苦痛です。結果に快が結びついていて行動に快が結びついていない。つまり、結果ではなくて、行動と快を結びつけるのが大切なポイントです。

 望ましい結果と快が結びついて、望ましくない結果と苦痛が結びつくのは当たり前で、そもそもそれがなかったらやりたいとは思いません。受験で大学に合格したいという場合、受かることが快なのは当然です。ところが、受験には成功したいけれど、受かるための勉強が、快ではなくて苦痛になっているんですね。

たいていの場合、結果と快が結びついている
行動 結果
タバコ 止めるための禁煙(苦痛) 肺がきれいで健康(快)
英会話 30分英会話テープを聞く(苦痛) 英語が話せて米国で不自由しない(快)
受験 受かるための勉強(苦痛) 大学に受かる(快)
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