実は日本では20年ぶり。喜多俊之デザイン展(2/3 ページ)

» 2011年10月22日 15時54分 公開
[本間美紀,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

 家電や設備のような、「ちょっと未来」も得意とする喜多さん。家具だけではなく、そんなデザインも登場する。コミュニケーションロボット「ワカマル」や液晶テレビ「アクオス」、そして2010年のミラノサローネで発表したばかりのお風呂「フロ」もお目見えするという。喜多さんらしいヒューマンな曲線を持ち、クリーミーな泡が特殊技術で発生する。

エキサイトイズム 「AQUOS」2001年〜 シャープ(日本) デザインテーマは「どうしたら家庭用のテレビとして身近な存在になるのか」。それまでの硬くて、冷たい、いわば無機質なデザインであった液晶テレビから、有機的に面とをつなぐ部分やディテールに表情をもりこんだ。世界で通用する新しいブランド製品として日本オリジナルを目指したという
エキサイトイズム 「WAKAMARU」2002年 三菱重工(日本) 移動音声認識、家族の顔の認識機能、インターネットサービスを装備した家庭用のロボット。自宅のセキュリティ設定なども任せられる

 喜多さんは2010年、イタリアの最も権威あるデザイン賞、黄金コンパス(コンパッソドーロ)賞で個人のデザインをたたえる賞を受賞した。喜多さんの円熟したデザインヒストリーを日本で披露するのに、まさに時が熟したといえる。照明のインゴ・マウラーさんも今回、喜多さんとともに受賞したという。

 会場もOZONEの3階、パークタワーホールなので天井が高く、ほかの場所と混ざらないレベルの高い空間が期待できそうだ。この場所は2010年9月にも川上元美展が開かれた場所。同じ場所でまた違った、名デザインに出会えそうだ。

喜多俊之デザイン Timeless Future

10月27日(木)〜11月13日(日)

リビングデザインセンターOZONE 3F パークタワーホール

東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー

お問い合わせ TEL.03-5322-6500


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