システムの中でどう生きるか? 4つの働き方の違いちきりんの“社会派”で行こう!(2/4 ページ)

» 2012年04月30日 08時00分 公開
[ちきりん,Chikirinの日記]

4つの労働者階級の特徴は

 その他の特徴をまとめておきましょう。(1)(2)(3)(4)の職業には、次のような特徴があります。

  • 上にいくほど給与が高い。
  • 上にいくほど仕事は非定型である。すなわち、上にいくほど“ゼロから考える仕事”であり、下にいくほど“余計なことは考えるな。それを考えるのはお前の仕事ではない”と言われます。
  • 上にいくほど仕事を面白いと思っている人が増えるでしょう
  • 上にいくほど人数は少なく、世の中の大半の人は(3)か(4)として働いています
  • (3)と(4)には、時給で働く人が多いです。(3)の人の中には正社員の人もいますが、サービス残業などが多く、実質的な時給は(4)と変わらなかったりします
  • (3)の人は将来(2)になれる可能性がありますが、(4)の人は一生(4)のままです
  • (2)の人はたいてい正社員です。なかには会社をやめて“エキスパート”として独立する人もいます。ごくたまに(1)になる人もいますが、多くはありません
  • (1)の人には、大企業の社員や大組織の構成員(公務員など)と、自分で事業を始める起業家の2種類の人がいます。(1)には“超保守エリート”と“リスクテイカー”が混在しているのです
  • 優等生たる“保守派エリート”の大半は大企業に入社し、(3)からスタートして、運が良ければキャリアの最後を(2)で終えます。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.