マカロンでいい意味で予想を裏切られた後は、他のお菓子も試してみることにします。劇中に登場したものと同じお菓子は売っていないため、どれにしようかと考えた結果、一番近そうなこちらを購入しました。
映画の中でサントノレそのものが出てくるわけではないのですが、結婚後なかなか子供ができないマリー・アントワネットが義弟に先を越されてしまった後、買い物をしたり、やけ食いしたりする場面でサントノレっぽいお菓子が登場しています。サントノレは19世紀頃できたお菓子のはずですので、画面上に出てくるのはあくまでサントノレっぽいお菓子なのでしょう。微妙に形状も異なっているようです。
購入するときに、「クリームの色は違うが、フランボワーズとシューの形状が映画に近い」こちらにするか、「クリームは映画と一緒で白いが、それ以外が異なる」ココナッツとイチゴの方にしようかと迷ったのですが、結局こちらを購入しました。
食べてみると、口に入れた瞬間、バラの香りがふわーっと広がり、非常に幸せな気分を味わえました。シューの中もクリームたっぷりです。サントノレは一見、クリームばかりでくどそうですが、実際に食べるとそれを感じさせないのが不思議です。あれば注文したくなる、非常に好きなお菓子です。
余談ですが、マリー・アントワネットといえば「パンがなければ、お菓子をたべればいいじゃない」の台詞が有名です。この元文は、"Qu'ils mangent de la brioche"で、実は「お菓子」は「brioche」、つまりブリオッシュのことを指します。劇中でこの台詞がどうなっているか、わくわくしながら見ていたのですが、"Let'em eat cakes"と言っているようで、普通に「お菓子(ケーキ)を食べればいいじゃない」でした。少し残念。この言葉はマリー・アントワネット本人が言ったわけではないようですが、劇中でも市井の人のうわさ話として出てきて、「本人は言っていない」ことになっています。
史実として、マリー・アントワネットが最後どうなったのかは、みなさんご存知のとおりですが、映画ではこの台詞のすぐ後、フランス革命が勃発し、マリー・アントワネットがヴェルサイユを脱出するところ、つまりまだ捕まらない時点で終了します。いい時代の思い出をヴェルサイユに残し、馬車で脱出するマリー・アントワネットの思いはいかがなものだろうかと思いつつ、もう1つの作品(お菓子)紹介に移ることにします。
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