大島優子も「ナニコレー!?」 新感覚の三輪バイク「TRICITY」に乗ってみた「ヤマハ・TRICITY」テストドライブ(3/3 ページ)

» 2014年07月15日 20時20分 公開
[八百山ゆーすけ,Business Media 誠]
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バイクとは違う? 試乗して体感してみた

 TRICITYはあくまでもバイク、スクーターの延長の乗り物だ。停車時は足で支え、スタンドを立てないと自立しない。この点では一般的なスクーターと変わらない。

 アクセルやブレーキの仕組みも、変速操作を必要としないオートマチック(Vベルト式)のスクーターと同じ。右グリップを回してスロットル、右レバーで前ブレーキ、左レバーで後ろブレーキ。一度でもスクーターに乗ったことがある人であれば、操作に戸惑うことはない。

関連動画:すでに小型二輪免許を取りに行き始めたという大島優子さん
関連動画:124ccのTRICITYは二人乗りもOK。発表会当日はまだ免許を取れていなかったので、TRICITYのタンデムシートでその走りを楽しんだ

 スロットルを回して走り出してみる。走り出しから“安定感があるぞ”と感じた。スクーターは軽量な車体ゆえ、走り出しはハンドルがフラいて不安定になることがある。TRICITYはまずそれがなかった。

 カーブに入るとどうか。バイクと同じように車体を傾けて曲がるのだが、ここは普通のスクーターと運転方法は変わらない。車体を傾けてもフラつく感じはなく、傾きの変化が一定。安心感がある。バイクは速度を失うと自立しない。街中での低速走行時や停車する時は不安定になりがちだが、走り出しと同様にこの不安感も少なかった。

関連動画:LMW機構により、左右の前輪が平行にずれながら車体が傾いていく
関連動画:車体サイズは125ccクラスとしてはやや大柄だが、低速でもかなり安定して走れるので、Uターンをはじめ十分小回りが効く走りを見せる。街乗りでとても使いやすそうだ

 強いて挙げるならば、普通のバイクが「スッ」と傾けられるのに対して、TRICITYは「スーッ」と傾く感じ。まったく同じではない、独特な感覚が得られる。

 いずれにしてもこの感覚は、実際に乗っていただくと「お、なるほど」と理解していただけると思う。ヤマハは2014年9月10日の発売に向けて「TRICITY試乗モニターキャンペーン」(応募締切は2014年7月28日)を実施しているから、ぜひそれに応募して体験してみてほしい。全国7都市で行われる特設会場でも車両を展示したり、発売後は販売店に試乗車も置かれたりするだろうから、そこで体感するのもよさそうだ。

関連動画:普通のバイクのように、カーブで“パタン”と倒れ込むような動きは少なく、ゆっくりと穏やかに傾いていくような印象だった

TRICITYに乗るのに必要な免許は?

 排気量124ccのTRICITYは、「第二種原動機付自転車(原付二種)」の車両区分に該当し、運転には「小型限定普通二輪車(AT含む)免許」以上の二輪車免許が必要となる。三輪ではあるが、車両区分としては50cc原付より上のバイクととらえればよい。普通自動車免許だけでは乗れず、ヘルメットの装着も必要である。

 ちなみにこの小型二輪免許は、普通自動車免許所持者ならば学科教習1時間、技能教習8時間を受けるだけで取れる。教習費用は、例えばヤマハ直営の「ヤマハテクニカルセンター」の場合で8万5860円のようだ。

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 普通自動車免許で乗れる50cc原付スクーターなどに対し、124ccの原付二種は何がメリットか。時速30キロや二段階右折に制限されず、二人乗り(タンデム)もできる。その一方で、基本的な維持費が安いのは変わらず(軽自動車税は年間1600円ほど)、自賠責保険や自動車保険は50cc原付とほぼ同じ扱いであることが多い。クルマを持っていればその任意保険に「ファミリーバイク特約」を付けて安価にカバーすることも可能だ。ファミリーバイク特約は損害保険商品ごとに異なるが、年間プラス1500円ほどだ。


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