「ボルボ」のイメージが変わる、北欧デザインを楽しむ軽快クロスオーバー「V40 CROSS COUNTRY T4 Nordic」テストドライブ(4/5 ページ)

» 2014年06月19日 12時00分 公開
[八百山ゆーすけ,Business Media 誠]

テストドライブ:想像以上に軽快な加速感、高めた車高も腰高感に影響なし

 では街へ出よう。第一印象は、やはり「普段の街乗りの使い勝手を意識したクロスオーバーモデルだ」ということだろうか。まず、8ウェイの電動パワーシートに座ると、ベースモデルのV40より高い着座位置が生むアイポイントが、コンパクトなボディをさらに扱いやすく安心感を与えてくれる。また、大きな液晶ディスプレイをハードパーツで仕切ってデザインされたメーターは、グラフィカルで見やすく、必要な情報が的確に分かる。

photo
photo
photo V40シリーズ共通のデジタル液晶メーターパネルは、乗る人、気分、運転スタイルなどに応じた「Elegance」「ECO」「Performance」計3つのテーマを用意する。スマートフォンのユーザーインタフェース(UI)のような演出で、テーマによって表示する情報を変更できる。また、クルマのあらゆる情報やワーニングを表示し、ステアリングホイールのスイッチにより設定をできる

 排気量はT5 AWDの2L(直5ターボ)に対し、1.6L(直4ターボ)と確かに小さい。ただ、走り出すと「おっ、想像以上に軽快だ」と驚くほど、意外に鋭い加速力を感じられる。スロットルペダルを大きく踏めば、わずかなターボのラグをともないながらも思うように鋭く加速してくれる。

 また、足回りも悪くない。ヤワさや腰高感はほとんどなく、車高を高めたクロスオーバー仕様のデメリットは感じない。そうした点で、乗り心地はV40のベースモデルとほとんど変わらないといっていい。

photo T4パワートレーンは、街中では過不足なく軽快に、郊外に出て右足を踏み込めば重量1440キロの車体を気持ちよく走らせてくれる
photo 速度に応じて適度に重さを調整する電動パワーステアリングを実装する
photo 「RSIS(ロード・サイン・インフォメーション)」は、搭載カメラが道路標識の制限速度を読み取り、それをメーターパネルに表示する機能だ
photo 縦列駐車(のステアリング操作)を自動的に行ってくれる「パークアシスト」も搭載。シフトノブをリバースに入れると動作が始まり、ドライバーはブレーキで車速を調節するのみ。センターコンソールに後方の様子を映し出し、ブザー音で障害物との距離を伝えてくれる
関連動画:V40の縦列駐車支援システム(パーク・アシスト・パイロット)の様子

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.