雨の九州決戦、GT500クラスのチャンピオン決定SUPER GT 2012(2/4 ページ)

» 2012年10月22日 08時00分 公開
[奥川浩彦,Business Media 誠]

GT300クラス、triple a Vantage GT3が今季2勝目

 GT300クラスはスタートで飛び出したポールスタートの3号車 S Road NDDP GT-Rの千代選手に66号車 triple a Vantage GT3の星野選手が徐々に差を縮めトップ2台が序盤から後続を10秒以上引き離す展開となった。

SUPERGT 66号車 triple a Vantage GT3

 11周目のセーフティカーが導入で後続との差はなくなるが、レース再開後も2台は後続を引き離しマッチレースの様相となった。

 序盤から1秒前後の差で快走を続けたトップ2台は、21周目の3コーナーで66号車 triple a Vantage GT3の星野選手がインを取りトップに立った。トップに立った66号車 triple a Vantage GT3の星野選手はジリジリと差を広げ3号車 S Road NDDP GT-R千代選手との差を29周目には7秒に広げた。

SUPERGT 3号車 S Road NDDP GT-R

 30周目に3号車 S Road NDDP GT-Rの千代選手がピットイン、関口選手に交代し52秒の静止時間でコースに復帰した。34周目に66号車 triple a Vantage GT3の星野選手もピットイン。ここで給油時に漏れたガソリンに引火するトラブルが発生し、元々燃費が悪く給油時間の長い66号車 triple a Vantage GT3は70秒の静止時間となった。代わった吉本選手がコースに復帰すると3号車 S Road NDDP GT-Rの関口選手が先行、再び66号車 triple a Vantage GT3が3号車 S Road NDDP GT-Rを追う展開となった。

 トップ2台の差は7秒ほどに広がるが66号車 triple a Vantage GT3の吉本選手が徐々に差を詰め41周目にはその差は1秒を切り、再び僅差のバトルとなった。

 このまま3号車 S Road NDDP GT-Rの関口選手が逃げ切るかと思われたが、残り8周となる55周目に3号車 S Road NDDP GT-Rにトラブルが発生。3コーナーでトップの座を明け渡すと直後に左リアタイヤ外れヘアピンのエスケープにマシンを止めリタイヤとなった。

 トップを奪い返した66号車 triple a Vantage GT3吉本選手はそのまま逃げ切り今季2勝目。2位は911号車 エンドレス TAISAN 911。終盤まで3位を走行し初表彰台が見えていた61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTにトラブルが発生、ファイナルラップで抜いた33号車 HANKOOK PORSCHEが3位に入った。

SUPERGT 33号車 HANKOOK PORSCHE

 61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTは表彰台は逃したが4位。前戦で活躍したハイブリッド車は31号車 apr HASEPRO PRIUS GTが8位、16号車 無限 CR-Z GTが10位となった。

SUPERGT 61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT

 この結果、シリーズポイントは33号車 HANKOOK PORSCHEが71ポイントでトップの座を守り、今回優勝した66号車 triple a Vantage GT3が4ポイント差で2位、911号車 エンドレス TAISAN 911が9ポイント差で3位となり、チャンピオン争いはこのレースで表彰台に上がった3チームが最終戦で争うこととなった。

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