燃費面では、アイドリングストップ機構のほかに、走行状況に応じて4気筒を休止するシリンダーオンデマンドシステムを搭載。最大で約10%の燃費改善につながるという。
もっとも「V4」状態にすると振動とノイズも発生する。このデメリットを打ち消すために車内に4つのマイクを設置し、検知したノイズと逆位相を持つキャンセレーションサウンドを発生する「アウディ アクティブノイズコントロール テクノロジー(ANC)」を開発した。
振動については、エンジンマウントに電磁振動コイルアクチュエータを配置する「アクティブエンジンマウント」によって、エンジンの二次振動に対して位相をずらした逆振動を発生し、相殺する。
性能強化が図られた内部に対して、外観はベースモデルのAモデルとほぼ変わらない。アウディ ジャパンの大喜多寛社長は「こういったモデルのエクステリアはさりげなく変えるもの。ノーマルモデルと比べてスポーティな味付けでダイナミックな走りを実現するのと同時に、快適なドライバビリティも提供する。想定する購入者層は『インテリジェント パワープレイヤー』。知的な力強さをバランスよく表現できる人たちだ」という。
新型Sモデルの発表会では、アウディ アンバサダーの指揮者、佐渡裕さんが登場。佐渡さんが首席指揮者を務めるシエナ・ウインド・オーケストラが生演奏したのは、プログレッシブロックバンド「エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)」のセカンドアルバム「タルカス(TARKUS)」の楽曲をオーケストラ用にアレンジしたものだった。
「クラシックは音楽の源で、時代に応じて変化していくもの。ELPのタルカスもロックを追求していったらたどりついた。かっこよくてパワフル、そして静けさ。歴史を持ちつつも斬新な改革を続けるアウディにも通じるところがあると思って、これを選びました」(佐渡さん)
さらに、ロンドンオリンピックで2つのメダルを獲得した水泳選手の松田丈志さんもサプライズゲストとして登場。「Sモデルは、高出力・高効率を追求したモデルと聞き、筋トレをし、ぜい肉をそぎ落とす競泳と共通点がある」とコメントした。
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