アウディ、「Audi S8」など4つの「S」モデル（1/2 ページ）

[Business Media 誠]

　アウディ ジャパンは8月27日、「S」を冠するスポーティモデル4車種を発売した。全モデルでV型8気筒エンジンを搭載するが、走行状況に応じて4気筒を休止するシリンダーオンデマンドシステムを採用する。

　新しいSモデルのラインアップは、「Audi S8」（1580万円）、「Audi S7 Sportback」（1224万円）、「Audi S6」（1210万円）、そして「Audi S6 Avant」（1180万円）。いずれも4リッターV8直噴ツインターボエンジンにフルタイム4WDのクワトロを搭載する。

「レースは実験室」の哲学を市販車にフィードバック

　Sモデルは、モータースポーツシーンからフィードバックしたレース技術がふんだんに採用される。例えば、S8ではBピラーを除くボディのほぼすべてがアルミニウム製の「ASF（アウディスペースフレーム）」を、S8以外では約20％がアルミニウム製の「Audi ultra（アウディ ウルトラ）」を採用し、軽量化を図った。

　また、スポーティなドライビング用にチューニングした専用のアダプティブエアサスペンションを装着し、S8は21インチアルミホイールを、それ以外は20インチアルミホイールを標準装備する。

　S8の4リッターV8エンジンは、最高出力382キロワット（520馬力）／5800〜6400rpm、最大トルク650ニュートンメートル／1700〜5500rpmを発揮する。最高出力は250キロ（リミッター制御）で、静止状態から時速100キロまで4.2秒で加速する。前モデルの5.2リッターV10エンジンと比較して、出力は15％（約70馬力）向上した。

　S8以外のモデルも4リッターV8エンジンを搭載するが、出力を落としている。最高出力は309キロワット（420馬力）／5500rpm、最大トルクは550ニュートンメートル／1500〜5200rpmとなり、静止状態から時速100キロまでの加速は4.6秒だ。