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» 2012年07月26日 08時00分 UPDATE

乗り捨てOK、課金は分単位:ダイムラーのカーシェアリング「car2go」、日本展開に挑む (1/3)

ダイムラーは、乗り捨てOK、課金は分単位というカーシェアリングサービス「car2go」を日本市場でも展開する方針だ。課題は多いものの日本市場に大きな可能性を感じている。

[朴尚洙,@IT MONOist]
@IT MONOist

 自動車の販売台数が伸び悩む日本市場。2012年前半は、エコカー補助金の効果などもあって前年比増となっているが、人口減や若年層の自動車離れなど取り巻く事業環境は極めて厳しい。

 その一方で、自動車を購入して所有せずに、手軽な移動手段として共同利用したいというユーザーの意識変化によってカーシェアリングサービス市場が拡大している。矢野経済研究所が2012年1月に発表した調査結果によれば、2012年の日本のカーシェアリング市場は前年比1.9倍の約117億円まで拡大する見込みだ。

car2go 日本のカーシェアリング市場の推移。2012年には100億円を突破する見込みだ。(出典:矢野経済研究所、画像をクリックすると拡大します)

 とはいえ、2012年6月末時点で、日本国内でカーシェアリングに利用されている車両台数は主要8社の合計で6662台(Webサイト・カーシェアリング比較360°調べ)に過ぎない。乗用車レンタカーの総計約23万台(2011年3月国土交通省調べ)と比べれば、まだ極めて小さな市場と言えよう。

ダイムラーがカーシェアリングを手掛ける理由

 この日本のカーシェアリング市場への参入を目指しているのが大手自動車メーカーの独Daimler(ダイムラー)だ。同社は2009年から、欧州や北米の都市部で、2人乗り小型車「smart fortwo(スマート・フォーツー)」を用いたカーシェアリングサービス「car2go」を展開している。

 同サービスを手掛けるダイムラーの子会社car2goでCOO(最高執行責任者)を務めるRainer Becker氏が2012年6月末に来日し、東京都内でその独自のサービス内容を紹介した。Becker氏は、「世界の人口が増え続ける一方で、自動車の駐車スペースは増えていない。自動車市場の拡大が続いたとしても、駐車スペースの不足は続くだろう。そこでダイムラーは、駐車スペースを共有しながら自動車を利用するカーシェアリング市場が拡大すると考えてcar2goの事業化を始めた。世界全体でカーシェアリングの利用人口は、われわれがサービスを始めた2009年は90万人に過ぎなかったが、2016年には980万人、2020年には1500万人まで増えるだろう」と語る。

car2gocar2go (左)car2goのRainer Becker氏、(右)カーシェアリングサービス「car2go」の利用イメージ(画像をクリックすると拡大します)
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