“走り”にこだわる長友選手、この1年を振り返る――マツダ「SKYACTIV」1周年イベント(2/3 ページ)

» 2012年06月21日 15時29分 公開
[吉村哲樹,Business Media 誠]

長友選手が語るマツダ車の魅力とサッカーへの情熱

 SKYACTIVアンバサダーを務める長友選手が、客席の大きな拍手に迎えられてステージ上に登場した。長友選手は、言わずと知れた日本を代表するプロサッカー選手。イタリア セリエAのトップチーム「インテル ミラノ」に所属し、日本代表チームの主力選手としても活躍中だ。また、デミオやCX-5のテレビCMに出演する、今や「マツダの顔」といってもいいほどマツダと深いつながりを持つトップアスリートの1人でもある。

 長友選手には、マツダから日ごろのアンバサダー活動への感謝を込めて、マツダ社員の寄せ書きが書かれたフラッグが山内社長より贈呈された。コメントがびっしり書き込まれたフラッグを目の当たりにした長友選手は満面の笑顔で、「とてもうれしいですね! みなさんがこうして応援してくださるおかげで、僕たちは試合で頑張ることができるので、とても励みになります」とコメント。

マツダ マツダ社員からの寄せ書きを前にする長友選手(画像をクリックすると拡大します)

 山内社長と長友選手によるトークショーの様子の一部を紹介しよう。

「チャレンジ」と「走りへのこだわり」の飽くなき追及

山内社長 マツダはSKYACTIV TECHNOLOGYで「常識を打ち破って挑戦する」「走りにこだわる」という目的を掲げて、日々新たなチャレンジに取り組んでいます。この2つのコンセプトはどちらも、高い目標を掲げてチャレンジを続け、自身の走りに磨きをかけ続ける長友選手のイメージにまさにぴったりだということで、2011年6月にアンバサダーをお願いすることになりました。

長友選手 僕自身のプレイスタイルも走りにこだわっていますし、以前からマツダさんのクルマ作りは走りにこだわっていると聞いていましたから、アンバサダーのお話をいただいたときにはとても光栄に思いました。

山内社長 長友選手のインテルでの活躍は、テレビで必ずチェックしていました。残念ながら昨シーズンはチームの成績が思わしくなく、長友選手も監督が変わってベンチスタートを余儀なくされることもありましたが、最終的にはレギュラーとしてフル出場を勝ち取ってきましたね。こうした逆境に立たされたときの心境は、どのようなものだったのでしょうか?

長友選手 そのときの監督の選択は正しかったと思います。僕の実力が足りなかったからスタメンに選ばれなかったというだけで、もし僕が世界一のサイドバックであれば、監督が誰であろうと使ってもらえたはずです。ただ、スタメンから外された時期に自分と向き合い、いろんな努力を積み重ねる時間を持てたことで、メンタル的に強くなれたかなとも感じます。確かにいろんな逆境がありましたが、これを糧にさらに成長することができたので、むしろありがたかったとさえ思っています。

山内社長 長友選手と同じく、マツダもこの一年、歴史的な円高や欧州の財政不安に伴う世界的な需要の冷え込みなど、さまざまな逆境に立たされてきました。しかし私はそんな中にあって、社内では「この逆境を乗り越えたときこそ、われわれはもっと強くなれる」と言い続けてきました。確かに厳しい経営環境が続いていますが、われわれも長友選手に負けないよう、逆境をばねにして頑張っていきたいと思います。

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