東京モーターショーレポ、今年は「スマートハウス+モビリティ」(2/5 ページ)

» 2011年12月15日 08時00分 公開
[日岐まほろ,エキサイトイズム]
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 トヨタ スタンドであの「86」にも匹敵する関心を集めたが「プリウス プラグインハイブリッド」。同スタンド内では、ハウスメーカーのトヨタホームより、このプリウス プラグインハイブリッドや今後登場する電気自動車との協調を果たしたスマートハウス「since asuie(シンセ・アスイエ)」のテクノロジーが紹介された。

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 プリウス プラグインハイブリッドは、バッテリーへの外部充電が可能なハイブリッドカーだ。エンジンとモーターによるハイブリッド走行はもちろん、フルEVとしての走行も可能。充電電力によるEV航続距離は26.4キロ。バッテリーへの充電は、AC200ボルトで90分。オプションでAC100ボルトコンセント用ケーブルの購入も可能。AC100ボルトの場合は180分で充電が完了する。2012年1月30日よりの発売を予定し、価格は320万円〜420万円と発表されている。

 「シンセ・アスイエ」シリーズは11月より販売がスタートしたばかりというスマートハウス。家中のエネルギー使用状況をモニターで確認できるシステムを搭載することで、住人にも効率的な電力利用の目安を直感的に伝達してくれる。

エキサイトイズム トヨタホーム「since asuie」のシステム

 西ホールの「スマートモビリティシティ」出展エリアでは、住宅メーカーとして初の東京モーターショー出展となる積水ハウスのブースが興味深かかった。

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 2011年夏より、燃料電池、太陽光発電、蓄電池(バッテリー)という3電池を組み合わせ、それら統合制御するという電力供給システムを、世界に先駆け実現した「Green First HYBRID(グリーンファーストハイブリッド)」ブランドのスマートハウスを販売、すでに150棟以上の受注を受けるなど注目を集める同社から、最新のコンセプトハウス「グリーンファーストハイブリッド+EV」が出展されたのだ。

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 グリーンファーストハイブリッドでは、燃料電池によって発電された電力を最優先に使用、以降太陽電池による電力、蓄電池内電力と使用順を制御することで、商用電力利用を可能な限りゼロに抑えながら安定的な電力供給を可能としている。これは、積水ハウスオリジナルの電力使用制御システム「HEMS」によって可能となったもの。今回積水ハウスではこのグリーンファーストハイブリッドに、電気自動車を組み合わせることで合計「4電池」からなる次世代スマートハウスを提案。

 新たに電気自動車をシステムに組み込むというコンセプトにより、家庭内電力に加え、モビリティの駆動に必要な電力も常に効率的にコントロール。万が一の際における住環境と移動、両ライフラインを維持することが可能なシステムとなっている。「グリーンファーストハイブリッド+EV」は2012年秋には販売がスタートする予定だ。

 ちなみに同じく燃料電池をシステム内に組み込む前述の日産「NSH-2012」は、積水ハウスと共同開発が行われたものである。

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