東京モーターショーレポ、今年は「スマートハウス+モビリティ」(1/5 ページ)

» 2011年12月15日 08時00分 公開
[日岐まほろ,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

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※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 第42回東京モーターショーが閉幕した。会期中の総来場者数は前回比37%増の84万2600人と前回を大きく上回る来場者数を記録した。筆者はプレスデーに引き続き、一般公開日にも会場へ足を運んだのだが、どのメーカー スタンドにおいてもディスプレイされた各出展車両にたどり着くのに一苦労、というほどの盛況ぶりだった。

 既報の国内初公開の最新スポーツモデルやプレミアムブランドのコンセプトカーなどはもちろん注目株の筆頭だが、今回のモーターショーにおけるもうひとつの主役といえるのが、次世代スマートモビリティ社会を想定した各社のコンセプト展示だ。

エキサイトイズム 西4ホール「スマートモビリティシティ2011」会場

 特に、太陽光発電や家庭用バッテリーを組み合わせることで、家庭内におけるより効率的なエネルギー利用を実現する「スマートハウス」に、プラグインハイブリッド車やEV(電気自動車)に搭載されるバッテリーのマネジメントまでをも包括することで、家庭単位での住環境と移動環境におけるすべてのエネルギー利用よりスマートなものへと進化させる「スマートハウス+モビリティ」は今年のレポートとして特筆すべきだろう。

 コンセプトはもちろん、ビジュアル的にも非常に面白い提案をしたのが日産だ。エネルギー自立型住宅のコンセプトモデルとした未来型スマートハウスとして「NSH-2012」を展示した。

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 日産はすでに電気自動車「リーフ」の販売をスタートさせている。NSH-2012ではリーフに搭載されたバッテリー内に貯めた電力を、住宅で利用する“LEAF to HOME”システムを活用。NSH-2012にはこのリーフのバッテリーのほか、太陽光発電と燃料電池という2つの発電システムを組み合わせている。これらを統合制御することで、発電と蓄電、そして家庭内使用電力の供給すべてを効率的に行うのだ。

エキサイトイズム 日産「NSH-2012」のパーキングスペースに収まる2台。手前はゼロエミッション社会における新しいモビリティ像を提案する2人乗りのコンセプトモデル「Nissan New Mobility CONCEPT」。奥はリーフ

 NSH-2012は日本古来からの伝統である高床式住宅をモチーフとした近未来的カプセル住宅で、床下の空間はパーキングスペースとして利用。会場では、実際にリーフからの電力供給によってNSH-2012内の照明点灯や家電製品の駆動を行うデモンストレーションも実施された。

エキサイトイズム リーフからNSH-2012への給電
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