参考までに、Boot Camp 1.1β環境でのベンチマークテストの結果をBoot Camp 1.0β環境のものと比較してみた。どちらもメモリ容量は512Mバイトだ。
ベンチマークテスト | Boot Camp 1.0 | Boot Camp 1.1 |
PCMark05 | ||
PCMark | 3565 | 3611 |
CPU | 4253 | 4234 |
Memory | 2901 | 2900 |
Graphics | 1692 | 1693 |
HDD | 3980 | 4290 |
3DMark06(1280×768ドット) | ||
3DMarks | 1148 | 1130 |
SM2.0 Score | 328 | 326 |
HDR/SM3.0 Score | 489 | 479 |
CPU Score | 1548 | 1528 |
3DMark05(1024×768ドット) | ||
3DMark Score | 2779 | 2754 |
CPU Score | 4903 | 4824 |
Boot Camp 1.0のときには、ほとんど同じ構成の本職のWindowsマシン「Endeavor NT9500 Pro」に比べてGraphicsの値が低いということを指摘した。今回、改善があるかと思ったのだが、ほとんど変化はない。そう思って確認したら、ATI Mobility Radeon X1600のドライバのバージョンはどちらも「6.14.10.6606」で変わっていなかった(*3)。
以前の記事で、Intel iMacにWindows XPをインストールするとき、パーティションを切り直してHDD全体をWindowsにしてしまう、つまり「Windows専用iMac」が作れてしまうという話を書いた(*4)。この場合、外付けHDDにMac OS Xをインストールして、Mac OS Xはそっちから起動させるといった運用もできる。
たしかに、可能ではあるだけれど、この場合、今回のBoot Camp 1.1へのアップデートで困ってしまう。ドライバディスクを作りたいだけなんだけれど、外付けHDDからMac OS Xを起動した環境では、「Boot Campアシスタント」が立ち上がってくれないのだ。
また、Boot Campアシスタントでパーティション分割するのではなく、Mac OS Xのディスクユーティリティでパーティションを分割し(もちろんこの場合、HDDの内容は一度失われる)、その一方にWindows XPをインストールするというのも、やればできてしまっていた(*5)。この場合にも、「Boot Campアシスタント」が立ち上がってくれないため、ドライバディスクが作れない。
実は、わたしはこの後者の条件でひっかかってしまっていた。以前、いろいろと実験したあとに環境を元に戻すのをさぼっていたのだ。しかたないので、手持ちのデータを全部吸い上げて、HDDを再フォーマットして元の状態に戻してという作業が必要になってしまった(*6)。
ところが、全部すんでから分かったのだけれど、ドライバディスクを作成するだけなら、実は「Boot Campアシスタント」を起動しなくても大丈夫だったのだ。
Mac OS Xで「Boot Campアシスタント」を「右クリック」して「パッケージの内容を表示」してみる。すると「Contents/Resources」の下に「DiskImage.dmg」というファイルが見つかる。
これはディスクイメージなので、そのままディスクユーティリティでCD-Rに焼いてもいいし、ダブルクリックでマウントさせて、中の「Install Macintosh Drivers for Windows XP.exe」をUSBメモリなどにコピーさせるのでもいい。
あの日のわたしに教えてあげたいが、いずれにしてもあのまま運用するのは、いずれ無理が出ただろうから、ちょうどよかったということにしておこう。
*3最初に気がつかないのは間抜けである。
*4この場合、パーティションタイプはFDISKになる。
*5ただし、Mac OS Xでファームウェアアップデートができないなどの問題は発生する。
*6実はこのときに、HDDのエラーが発見されてドライブ自体を交換することになった。普通のマシンなら自分で取り替えるのだけれど、Intel iMacは完全密封なので、非破壊では分解できないのだ。原稿の完成を目前にして、やむなくiMacは修理へと旅立っていった……
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